勝手に比較!住宅の設備・建材まとめてみました!~浴槽の形状編

使い勝手や浴室の雰囲気を左右する浴槽の形。いろいろある形状の中から、顧客にぴったりのものを選ぼう。



スタイリッシュなストレート浴槽
温かみのあるラウンド浴槽

浴槽には様々な形状がある。一般的なのは「ストレート」浴槽。お湯をたっぷり張って、のびのびした姿勢で入浴できる。直線的なデザインは、浴室をスタイリッシュに見せる効果もある。

丸みを帯びた形の「ラウンド」浴槽も人気。柔らかい曲線のデザインは、浴室を見た目にも温かみのある雰囲気にすることができる。肩まわりにフィットする形状で、ゆったりとした体勢で入浴できる。

このほか、洗い場を広く取れるよう工夫された浴槽や、複数人でも入れる広めの浴槽などがある。

また、浴槽の内部の形状には、底が平らな「フラット」タイプと、浴槽内にステップ(段差)を設けた「ベンチ」タイプがある。ベンチタイプは、ベンチのないものに比べて使う水の量が少なく、水道光熱費を節約できる。ベンチは子どもを座らせるのにもちょうどよい高さなので、子どもとの入浴にも向いている。



代表的な浴槽の形状

多くのメーカーで採用されているのがストレート浴槽とラウンド浴槽だ。浴槽内のステップの有無を選べるものもある。浴槽を選ぶときは、幅や長さは適切か、またぎやすい高さかどうかなど、実際の入り心地をショールームで確認したい。


《ストレート浴槽》直線的でスタイリッシュ

最も一般的な形。お湯をたっぷり張りたい人向き。

▲スクエア浴槽(タカラスタンダード)


《ラウンド浴槽》くつろぎのデザイン

柔らかな曲線のデザイン。ストレート浴槽より使う水の量は少なめ。

▲ラウンド浴槽(タカラスタンダード)


《Sライン浴槽》洗い場にゆとりを生む

浴槽の足元を細くすることで、洗い場を広く取ったタイプ。

▲エルゴタイプ(トクラス)


《アーチ浴槽》フチをつかみやすい

浴槽の長辺側を内側に切り取ったようなデザイン。洗い場を広く取れる。

▲3Dエルゴデザイン(トクラス)


《コーナー浴槽》コーナーにぴったりフィット

片側が大きく張り出したデザイン。

▲コーナー浴槽(パナソニック)


《ワイド浴槽】みんなで入れる

通常より広めのタイプ。複数人で入れる。

▲スーパーワイド浴槽(TOTO)



浴槽の形状で「お悩みあるある」を解決!

浴室が狭い…、お風呂が窮屈…など、仕方がないとあきらめている悩みを「浴槽の形状」に着目することで解決できることがある。お風呂で不満に思っていることを聞き出し、満足度アップにつなげよう!


肩までお湯につかりたい!
けど、お湯をたっぷり張ると水道代や光熱費が気になる…。

そんな時は…

底に向かって絞り込まれるような形状になっているものや、浴槽内にステップがついたものを選ぼう。少ない水で浴槽を満水にでき、肩までしっかりつかれる。

▲スマートラインバス(ハウステック)

▲ラウンドバス(ハウステック)

ステップに足を乗せれば、肩までしっかりお湯につかれる


浴室を広くとれません。
でも、浴槽や洗い場や窮屈なのはイヤ…。

そんな時は…

浴槽のフチがS字型やアーチ型になったタイプなら、浴槽も洗い場もゆったり。体や頭を洗うときに、腕や手が浴槽に当たらない。

▲エルゴタイプ(トクラス)

▲3Dエルゴデザイン(トクラス)

浴槽を切り取ったような形。浴槽に腕や手が当たりにくい。


浴槽をまたぐとき、足を上げる動作がつらい。
バランスを崩して、ふらついてしまうことも…。

そんな時は…

フチの一部を少し低くして、出入りしやすくした浴槽がある。また、浴槽の端に腰を掛けるスペースがあるものもあり、これなら座ったまま出入りできる。

▲スムーズ浴槽(クリナップ)

▲腰掛スペース(トクラス)



リフォマガ2021年12月号掲載


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『リフォマガ』は、株式会社リフォーム産業新聞社が発行する現場担当者向けの情報誌です。 リフォーム営業マンに役立つ営業テク、現場調査の方法、商品情報を発信します。 雑誌『リフォマガ』は毎月15日に発行。年間購読料8,800円。(税込・送料込)

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