デザインや材質のバリエーションが充実 在来浴室

在来浴室なら浴槽の素材や形状も自由自在

在来浴室は、自由なプランができるという点が大きな魅力です。特にこだわりのアイテムである浴槽は、サイズ・形・デザインの自由度が高く、ユニットバスでは実現できないような、例えば猫脚の浴槽のような床に置くタイプの「据置浴槽」も設置可能です。

一言で浴槽といっても、その材質にはいくつかの種類に分かれます。「FRP」「人工大理石」「木」「ステンレス」などがあります。

FRPとは、繊維強化プラスチックのことでやさしい肌触りと低価格が特徴です。水アカやカビなどが付きやすいことが弱点です。

人工大理石は、樹脂素材でできており、その色調とやわらかな肌ざわりが特徴です。人工大理石もFRP製と同様に、水アカなどが付きやすい弱点があります。

木の浴槽は、天然素材独特の風合いと高級感、そして木の香りが楽しめます。しかし、湿気を吸うため汚れやすく、ヌメリも取れにくいという弱点があります。

ステンレスは、耐久性に優れ水アカなどが落ちやすく、清潔なのが特徴です。しかし金属特有の肌触りが好まれないことや、熱伝導率が高く冷めやすいため、少なくなりました。



商品選びのポイント

浴槽の深さにも注意しよう。

浴槽へのこだわりがあるため在来浴室を検討するという例がよくあります。浴槽のこだわりの一つに深さがあります。正座をするとちょうど良いくらいの深さがある和式は狭い浴室には向いていますが、またぎが深いためバリアフリーの観点から少なくなってきました。

浅くて長さがある洋式は、足をゆったり伸ばせますが、肩まで浸かる時に、手摺につかまらないと不安定な姿勢になることもあります。一般的になっているのが足を延ばしても肩まで浸かれるくらいの深さがある和洋折衷タイプです。



1分間で理解する在来浴室

チェック1 在来浴室の浴槽の材質比較



チェック2 在来浴室とユニットバス

在来浴室のメリットは、浴槽などの材質や色・形や浴槽周りのタイルのデザインまで自由に選べる点です。ユニットバスの場合は選択肢が限られてしまいます。

一方、在来浴室は、防水シールの切れやタイルのヒビなどにより水漏れトラブルを起こすことがあります。その点、ユニットバスは一体成型なので、水漏れの心配はほとんどありません。



トレンド

従来の浴室のサイズは、0.75~1坪でしたが、浴室の狭さへの不満から、年々大型化が進んでいます。それに伴い在来工法で使用する浴槽は、その形状や材質も多様化しており、和風旅館さながらのヒノキ風呂や2人でもゆったり入れる扇形の浴槽などもあります。

近年は、入浴時間が年々伸びているという調査結果もあります。リラックス効果を高めるためにも浴槽の他、くつろぎの空間に適した照明計画や、デザインタイル、コルク床、浴室用畳といった建材選びにもこだわる傾向がみられます。

 

 

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