KURASHIをたのしむVol.3 リユースを徹底活用!

”捨てるから始めない” 片付け術を実践

家族でリユースを楽しむリユースマスター®の宮川奈未さん。リユースを上手に活用したライフスタイルが魅力だ。家にはリユースショップで購入したソファや植栽など数えきれない。どのようなサービスを利用し、心地よいリユース生活を送っているのかを伺った。


▲アンジェ・リュクス(千葉県習志野市)マネージャー 宮川奈未さん

マスターライフオーガナイザー®資格を得て、5年前にアンジュ・リュクスに入社。日本ライフオーガナイザー協会による資格リユースマスター®を3年前に取得し、片づけサポートからインテリアのコーディネート、収納のプランニングまで携わる。男子3人の母。



20年前リユースに目覚める

リユース家具でまとめたモダンな部屋に暮らす宮川奈未さん。3年前からリユースマスター®として活躍し、”捨てるから始めない”リユースを取り入れた片づけ術に定評がある。自身の暮らしも家族でリユースを楽しんでいる。

「不用品が誰かの役に立ちスッキリ暮らせるのは心地よいもの。もったいないからリユースしなきゃと頑なにならず、リユースを楽しんで暮らしの中に取り入れてほしいですね」と話す。

20年前に市のリサイクルセンターで再生品を購入してリユースに目覚めた。「洋服ダンスや自転車など品質のいいものが格安だったので、こんなお得なことはないとワクワク楽しくなりました」

今ではパンプスなど靴はほとんどリユースショップで購入するという。正規店で欲しいメーカーの靴を絞ってから、リユースショップで靴を探す。買い物のついでにリユースショップをふらっと覗いて、欲しい物を見つけることも多い。オークションなどと違い質感や状態を実際に触れて購入できるのがメリットだ。

不用品の処分は物によってお店を使い分ける。ブランド品は高く買い取ってくれる「セカンドストリート」、いろいろな物はまとめて「ブックオフ」などに持っていく。

「そんなに高い値は付かないですが、いっぺんに買い取ってくれて処分ができるので忙しい時におすすめです」

▲モデルハウスで使っていた本革ソファをリユースショップで見つけた。状態もよく定価の5分の1の金額で購入。寝心地がよく家族みんなが寝転がって愛用している。



メルカリ活用も効果的に

インターネットでは本やCDのやり取りをよく行う。

「本屋で買った時は、読んですぐメルカリに出品します。出品と同時に梱包まで済ませますね。フリマアプリの場合、相手がこの金額でOKとなると即売れるので、売れたと同時に配送します。売れてから梱包してとなると結構煩わしいですから」。

そして出品者と落札者がお互いの評価をアプリに残していく。

「本の場合なら折れないよう厚紙を入れるとか、相手を気に掛けながら気持ちよいやり取りが大事かなと思います」

オークションは、思いのほか高く売れたり安く購入出来たりと楽しい。冷蔵庫は内側のケースに割れがあったが特に支障ないのでヤフオクで購入した。

「商品の情報が明確でスペックやマイナスポイントも掲示されていて、保証付きで送料込みの5万円ほどで落札しました」

ヤフオクは利用者が多いので人の目につきやすく買い手もつきやすい。

「手放そうと思っている物に、こんな高い金額で買ってくれる人がいるのかとうれしくなりますね。思い入れがあって金額が上がりそうな品はオークションに出品します」

▲【オークション】
ワゴン机をオークションに出品し3,000円で売れた。落札者が知りたい情報、マイナス面などをしっかり載せることがポイント。



物が出ていくルールを

衣料品メーカーの「ライトオン」や「H&M」は、穴が開いていたり汚れていたりといった洋服、シーツ、雑巾など布物全般を回収し再利用している。袋に詰めてお店に持っていくと、1袋につきお店で使える500円の割引券がもらえる。袋の大きさも決まっていないので、気軽に持っていける。

また使用済みの食器、ハンガー、使いかけの鉛筆など捨てるにはもったいない物は回収した物を途上国支援に役立てる「ワールドギフト」に寄付する。

家の中には不要になった物を入れる「ゆずりますBOX」を設置する場所を設け、かごが一杯になったらまとめて出す。梱包サイズに応じて送料はかかるが、不用品を外に出すきっかけになり、家のスペースができ誰かの役にも立つ。

「捨てられない物を外に出すルールを作っておくといいですね。暮らしが楽になるポイントだと思います」と宮川さんはアドバイスする。

▲【寄付】
使わなくなったノート、クリーニング屋さんでもらうハンガーなど必要でなくなった物はとりあえず「ゆずりますBOX」に入れて。


▲【リメイク】
末っ子のランドセルは小銭入れにリメイクした。「ステッチの色だけ変えて3兄弟おそろいで、“ランドセルの財布”と言って使っています。祖父母もランドセルを購入してくれたので思い入れがあり、大変喜んでいます」



こんな活用も

ドナルド・マクドナルド・ハウスへ寄付

病気の子どもとその家族が利用できる滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」へ不用品を寄付する。全国のハウスごとに欲しい物リストがインターネットで公開されており、相手の欲しいものと自分の不用品が一致すれば施設へ直接送ることができる。

まず電話で問い合わせをし確認が必要だ。使わないタオルの処分に困っていたお客様にハウスを紹介した経験もある。



リユースマスター®とは?

片づけのプロを育成する日本ライフオーガナイザー協会が設立した資格認定制度で、ヤフオク!やオークファンの協力を受けて運用される。講座ではモノを捨てずに循環させるリユースの基礎知識や具体的な方法が学べる。リフォーム時の片づけで捨てる事に抵抗があるお施主様に対し適切なリユースのアドバイスが行えるようになる。

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