初心者のための壁紙張替リフォームの現場調査 Point5

壁紙張替のサイクルは平均10年と言われる。一度張り替えたら10年は同じ壁紙で過ごすので、施主にとってお気に入りの空間になるよう心掛けよう。壁紙選びの基本ポイントをおさえておこう。



Point5 壁紙選びの注意点

1 アクセントが映える提案をしよう

リフォーム後に「変わり映えしなかった」と後悔するお客様が多い。そんな時はアクセントにお気に入りの柄を使うのがお勧めだ。部屋の一面や、ベッドヘッドの後ろ、リビングボードの後ろ、観葉植物を置くコーナーなど、効果的な場所にアクセントクロスを採り入れよう。1面全体に貼らなくても、見切り材やモールを使うと自由に貼ることができる。



2 サンプルより明るく見える

広い面積に貼ると、サンプルで見るより明るく感じる。また、机上で色を確認すると、照明の色の影響を受けやすい。できれば大きいサンプルを実際に貼る壁面に当てて確認を。A4判サンプルは1~2日で届くので、時間に余裕をもって打ち合わせをしよう。



3 柄のイメージが違う

花柄を選んだのに、貼ったらドット柄になってしまった…ということがある。目の錯覚で、カタログの小さいサンプルで確認すると、柄が実際より大きく見える。アクセントにする柄なら、冒険するくらいの気持ちで選ぼう。大柄なら90センチ幅の「巾成サンプル」を取り寄せると確実だ。



4 落ち着きを求める部屋は天井の色を抑える

天井の壁紙は壁より明るくすると圧迫感が無いというが、寝室などには天井の色を壁より濃くすると、落ち着きのある部屋になる。また、梁が多いマンションでは、天井と壁をどこで見切るか迷うことがある。天壁と同じ壁紙を使うとすっきりとまとまる。



5 機能壁紙を提案する

壁紙は部屋の隅々まで張られていて、しかも面積が広いため、機能性壁紙は部屋全体に効果が行き届く利点がある。現地調査の時に「湿気が多い」「ペット傷がある」といった部屋の問題点をチェックして、必要があれば機能壁紙を提案しよう。


6 柄の壁紙はリピートに注意

リピート率を理解しておこう

柄の壁紙は、縦リピートと横リピートと呼ばれ、一定の間隔で柄が繰り返されながら印刷されている。リピート率に配慮せず、壁の高さに合わせ通常通り貼っていると壁紙の長さが足りても柄が一致せず見た目が悪くなる。柄合わせを行うには、無地の壁紙よりも多めに発注が必要だ。柄合わせのためにロス率が高くなる。見本帳に記載されているリピートの数値から必要m数を計算しよう。

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