凄腕店長のマネジメント術~小工事から確実に自信につなげ成長へ

今回登場するのはメゾンレーブの横山社長(55)。スタッフが着実に成長するように支えており、同社の紹介やリピート客の割合はなんと約8割。年間施工件数は新築1、2件、リフォーム80~90件だ。どのようなマネジメントを心がけているのか聞いた。



▲メゾンレーブ(神奈川県茅ヶ崎市)横山裕美社長

28年前頃に入社。2012年に社長に就任した。



メゾンレープデータ

岡道子会長、横山裕美社長、現場監督、現場スタッフ



「責任は私に」、安心して仕事ができる環境を

横山社長が心がけていることは、スタッフができる仕事を着実にこなせるようにすること。そうすることで、本人の自信につなげている。「最初は同行して、様子を見て大丈夫と思ったら次からは任せています」と語る。

例えば昨年5月に入社した女性スタッフは、以前は設計事務所に勤務しており、図面の修正などを行っていた。住宅関係の知識はあるものの、顧客と直接やり取りすることは今までなかった。だが、少しずつできることを増やしていき、現在は自分でカーテンや網戸の採寸、見積もりが出来るようになっている。トラブル時の責任は横山社長が取ると伝えることで、安心して仕事ができる環境を作っている。

「あるリフォーム工事の案件では、初めは同行して私が対応していました。ですが、彼女がお客様に少しずつ提案していったら、お客様は彼女に頼むようになりました。それはお客様の信頼を得たということ。今では『水栓の調子が悪くなったから直したい』などの相談を受けるようになっていて、『この人になら任せられる』という存在になっているのだと思います」

そんな横山社長が大切にしていることは、毎日スタッフと会話をすること。毎日1〜2時間ほど事務所でスタッフと会話するがあり、今日一日何があったのかなどを話している。

「毎日できるだけ現場の話などをして、いろんなことをお互いに言えるような環境にしています。それから、トップダウンにはしていません。私が言ったことをそのまま行動するのではなく、一緒に相談し合ってどうすれば良いのかを考えています」



想像以上を提案、紹介やリピート客8割

同社は、紹介やリピート客の割合が約8割という高さを誇る。その実績の要因には、顧客が望んでいる以上のことを提供している点が大きい。ちょっとしたことでも丁寧に作業し、顧客が思い描く以上のデザインを提案していると横山社長は話す。また、同社が年4回発行しているニュースレター「メゾン通信」も受注獲得につながっている。

「一番の営業トークは、お客様が他の方に『メゾンレーブはいいわよ』と言ってくださること。それは私たちがたとえ100回話したとしても適いません。その言葉を引き出すために日々積み重ねていますし、スタッフにもきちんと対応するように話しています」

今後の目標は、存在感のある会社になることと話す横山店長。「これまで地元の人たちに助けられながら仕事をしてきたので、『メゾンレーブなら丁寧な仕事をするから大丈夫よ』と思ってもらえる存在になることが夢です。私たちと仕事をしたことが、お客様にとって誇りになるような会社を目指していきます」と意気込みを語ってくれた。



【横山社長のマネジメント術】

1 できることを着実に

スタッフができることを着実にこなすことで、自信につなげることができる


2 毎日1~2時間スタッフと会話する

毎日1~2時間ほど事務所でスタッフと会話する時間があり、その日の出来事を話したり、一緒に相談したりしている


3 顧客の要望以上のことを提案する

顧客が望むこと以上のことを提案することで、信頼獲得へとつなげている



ショールーム大公開!

▲KOHLER製品を多数展示している

年間購読(毎月15日発行・購読料8,800円)のお申込はコチラ

バックナンバーのご購入はコチラ

リフォマガのご案内はコチラ

リフォマガ

『リフォマガ』は、株式会社リフォーム産業新聞社が発行する現場担当者向けの情報誌です。 リフォーム営業マンに役立つ営業テク、現場調査の方法、商品情報を発信します。 雑誌『リフォマガ』は毎月15日に発行。年間購読料8,800円。(税込・送料込)

0コメント

  • 1000 / 1000