リフォーム営業塾 vol.25~新卒のドポンコツが急成長した”きっかけ”とは?~

リフォーム専門のコンサル業で活躍するGRiMZの越光雅也さんに、今回は後輩を急成長させる方法について教わる。



著者はこの方

GRiMZグリムズ 越光 雅也代表

会社員時代は主に住友不動産のリフォーム事業に従事。営業マンとして全国売上1位を2度獲得。最年少で管理職に就任後も支店の売上を4年で6倍に伸ばし、同社の神奈川や東京の支店長を歴任。現在は“企業にリフォームを教える専門コンサルティング会社”GRiMZ(株)代表取締役社長。クライアントの業績upに大きく貢献。更に、業界では初となるwebでリフォーム事業の全てが学べる「リフォームアカデミー」を開校。その代表講師も務める。




◆超少額案件を経験する事で、知識と対応力が身に付く!


まさに前代未聞!後輩が人事に直談判


リフォーム営業を始めて間もない頃、上司から新卒の面倒を見るよう命じられた事がある。正直、自分がまだまだポンコツだったので、「何でオレなんですか?AさんやBさんもいるじゃないですか!」と必死で他の先輩を売りまくったがダメで、結局は当方が見るハメに…

ところが、この新卒が規格外のドポンコツ。なので、生意気にも採用責任者に「何であんなのを採ったのですか?」と尋ねた事があった。すると、こんな答えが返ってきた。

『正直4〜5回の面接ぐらいでその子の20年なんて分からん。でもな、彼は賢い国立大学を出ている。つまり、嫌な勉強に耐えた。何より、彼はラグビー部でフッカー。あんな辛いポジションを耐え抜いたのだから、きっと仕事で辛い事があっても耐えられる。よろしく頼んだぞ、フフッ。』だった。

「何がフフッだよ」と思ったが、命令なので仕方なく面倒を見始めたところ、そのドポンコツは、職場でちょっと肩パンチしただけで「痛いです〜」って言うし、ちょっと遅くまで仕事したら「越光さんと同じように働いていたら死んでしまいます」って言うし、極め付けは異動の辞令が出た時に、転勤先に当方がいる事を知ると「越光さんがいるから行きたくない」と人事に直談判。まさに前代未聞。さすがにその話を聞いた時は、普段の100倍以上の肩パンチで出迎えてやったが(笑)。



賃貸案件の引き継ぎが急成長のきっかけに


それはさておき、そんなドポンコツのブレイクのきっかけは賃貸案件。当方もそれがきっかけだったので、彼に引き継いだ。というか、本音は自分がしんどくて忙しかったからだ(笑)。

というのも、個人の賃貸オーナーは特にドケチ。トイレのタンクすら換えない事も多く、ボールタップだのレバーだのと「部品交換で何とかしてー」である。でも、材工で発注できるなら良い方で、分離発注も多い。その為、嫌でも商品の構造や限界、工種や施工段取り等ありとあらゆる事を覚える。何より、数千円や数万円の超少額案件を経験する事で、百万単位や一千万単位の案件のありがたみが一層分かるようになる。ここが最も大切なのだ。

結果、後に当方は売上1位を獲ったし、ドポンコツも「今月は本気を出せば50件で5千万円ぐらい入れられそうです。でも、しんどいし忙しくなるので入れません。」と、どっかで聞いたような事を言うレベルになっていた(笑)。

後輩の指導に悩む営業マンは参考にしてもらいたい。

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