現場管理で重要なことは、第一に安全管理。そして効率よく現場を回す工程管理と施工の品質管理が任務となる。特にリフォーム工事は施主が住みながらの工事が多いので、途中で工事がストップすると、施主の生活そのものに支障をきたすことになる。問題が起こったらその時に考えればいいという「出たとこ勝負の工事」ではなく、不測の事態にもすぐに対応できるように準備を整えて工事に臨もう。
職人の手配とコミュニケーション
携帯電話でいつでも職人と連絡が取れるため、何でも口頭で伝えがちだが、現場に掲示している図面や工程表を元に打ち合わせするようにしよう。変更箇所があったら、図面に書き込むことで現場の誰もが確認できる。「図面で会話をする」ことが大切だ。
知ったかぶりをせず教えを乞う姿勢で
知らないことは知ったかぶりをせずに職人に質問しよう。現場のことは現場で覚えるのが一番だ。現場の納め方など、実際に見て覚えないとわからないことが多い。職人が現場で鍛えられてきたように、現場管理者も現場で鍛えられると考え、なるべく現場に足を運ぶようにしよう。
職人からの質問に自信が無い時は
事前打ち合わせや工事中に職人から「ここはこのように納めますが、よろしいですか?」と確認を求められることもある。自信がなければ設計担当や上司に写メを送って相談するなど、対応に困った時にどうするべきか社内で打ち合わせをしておくと安心だ。
分離発注と一括発注
工事体制には、「分離発注」と「一括発注」があり、リフォーム会社によりどういう体制で工事を発注するのか違いがある。「分離発注」は工事を請け負ったリフォーム会社が直接、大工や内装工事店などの職人や専門業者に工事発注する方法で、コストを抑えられる反面、工事監理が煩雑になる。「一括発注」は、リフォーム会社が工務店などの下請け会社に工事を一括発注。その下請け会社が各専門業者に工事発注をして工事を束ねる。工事監理が楽だがコストがかかる。
職人の空状況を確認
社内で職人の工事予定を共有している場合は、契約見込み段階で空状況を確認しよう。そうすることで契約時の工期のズレを防ぐことができる。また職人が遠距離を通わずに済むように配慮したい。
工事前現調時に職人の顔合わせをしよう
①工程表を基に現場の確認を行うことで、問題点あればその場で協議し、事前に解決する事ができる。乗り込み時に養生を依頼する職人にはその旨伝えよう。
②職人同士連絡先を交換することで、工事中に不測の事態が起こっても対応が早くなる。職人同士が連携することで工事管理者が現場を離れやすくなる。
③お客様に職人を紹介するチャンス。お客様には「○○の工事を担当する○○さんです」とわかりやすく伝えよう。工程表の業種欄に名前を入れておくとお客様も安心だ。
トラブルゼロを目指そう!!
業者発注後に値切りをしない
業者に工事を発注した後、予算が足りなくなるなどしたとしても、値切り交渉をしない。
口頭でのやりとりは間違いのもと
電話での打ち合わせは間違いのもとだ。図面を確認しながら打ち合わせしよう。
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