暮らしを変える収納リフォーム〜災害時に生き抜くために知っておきたい防災対策〜Vol.9

日頃からモノの置き場を防災目線で考えよう

9月1日は防災の日。災害をなくす事はできませんが、被害を減らす事は、一人一人の心がけで出来ますよね。だから、住まいを作る側も防災の知識を持って備えをしておきましょう。

まず避難経路となる廊下に家具を置かないようにする事は、安全上とても重要です。玄関収納には非常持ち出し袋とヘルメット等を入れるスペースを確保しましょう。最近は、折りたたみ式ヘルメットもあり、収納場所を取りません。

キッチンの吊り戸棚等には、耐震ラッチをつけましょう。簡単に後付けできるプッシュオープンラッチもあります。モノが飛び出して、通路が塞がれて避難できない!という事がないように、日頃からモノの置き場所を防災目線で考えてみましょう。

▲玄関に防災グッズを置いておこう


今からすぐに出来る 知っておきたい防災対策~食料編~

ポイント1 食料は常に一定量備蓄する

食料はローリングストック法で常に一定量を備蓄するようにしましょう。また、お米や水は多めの備蓄を心がけましょう。



ポイント2 1日分の食料をファイルケースに

食料備蓄は、最低3日から1週間分は備えておく必要があると言われています。家族で食べる1日分の食料や水をファイルケースに入れて、7日分(7個)玄関に置いておきましょう。(※右ページの写真は、7個のファイルケースを玄関に並べています)日頃から、子供さんに「食料ケースをもって逃げてね。」と伝えておきましょう。万が一、子供だけで避難しないといけない場合も食料があるから少しは安心です。

▲1日分の食料



ポイント3 パッククッキング法を覚えよう

パッククッキングとは、ポリ袋に食材を入れて湯煎で加熱する調理方法のこと。ポリ袋とカセットコンロと水があれば調理できます。ポリ袋は、スーパーのレジにロール状で置いてある半透明のポリ袋(高密度ポリエチレン)が最適です。作り方の手順は、①3つポリ袋に具材と調味料を入れて混ぜる②袋の空気を抜いて上の方で結ぶ③沸騰した鍋に中に入れて指定時間待てば完成です。

▲1つの鍋で3品できる



~執筆者プロフィール~

アンジェ・リュクス 森下純子さん

片付け・収納・インテリアのプロ集団「株式会社アンジェ・リュクス」代表。インテリアコーディネーター®として、住宅リフォームに携わり約20年。もっとお客様の心に寄り添った提案を! と8年前に「ライフオーガナイザー®」資格取得。現在は、オーガナイズとリフォームを癒合させたインテリア相談に携わる。ライフオーガナイザー育成のほか、顧客と語り合える「右左脳棚®」を開発し、リフォーム業界の営業支援に力を入れている。住宅監修・研修・講演・コラム執筆など。2015年片づけ大賞法人部門受賞。

年間購読(毎月15日発行・購読料8,800円)のお申込はコチラ

バックナンバーのご購入はコチラ

リフォマガのご案内はコチラ

リフォマガ

『リフォマガ』は、株式会社リフォーム産業新聞社が発行する現場担当者向けの情報誌です。 リフォーム営業マンに役立つ営業テク、現場調査の方法、商品情報を発信します。 雑誌『リフォマガ』は毎月15日に発行。年間購読料8,800円。(税込・送料込)

0コメント

  • 1000 / 1000