知っておきたい建築用語集「建物構造」

現場調査に慣れない頃は、初めて聞く理解できない用語が出る度に戸惑うこともあるだろう。だが知らないということはお客様目線でものを見ることができるということ。理解さえすれば、お客様にもわかりやすく説明できるようになるはずだ。まずは「これだけは覚えておきたい」という用語をマスターしよう。


【建物構造に関する用語】

●壁式構造(かべしきこうぞう)

壁で建物を支える構造のこと。鉄筋コンクリート造の低層マンションは壁式構造で、室内に梁と柱が出てこないためすっきりとしている。デメリットは、外せない構造壁があるため間仕切り変更しにくいということだ。



●ラーメン構造

「ラーメン」はドイツ語で「枠」の意味。柱と梁を接合したフレームで構成される。低層住宅から高層マンションまで幅広く用いられている構造だ。室内に梁や柱型が出るが、設計の自由度が高く、間仕切り変更もしやすい。




●在来工法(ざいらいこうほう)

木造軸組み工法の建物で、柱、梁・筋交いなど、木を使って軸を組む日本の伝統的な工法のこと。一般的に略して「ざいらい」と呼ばれる。また、現場施工のタイル貼りの浴室も「ざいらい」と呼ばれている。



●プレハブ工法

工場で主要部材(骨組・床・天井)を生産・加工して、現場で組み立てる工法。規格化して生産されるため、「工業化住宅」とも呼ばれる。ハウスメーカーの住宅に多い工法で、リフォームをする際、他社が構造をいじるのは難しい傾向にある。



●2×4工法(ツーバイフォーこうほう)

正式には「枠組壁工法」という。1970年代に北米から日本に導入された工法で、6面体で建物を支えている。基準になる木材の断面のサイズが約2インチ×4インチであることから「2×4」と呼ばれている。耐震性能は高いが、開口部をいじったり、壁を撤去することが難しく、間取り変更はしにくい。

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