失敗から学べることもある! コラムの第6回!
Mrs.くりっきーのプロフィール
新築・リフォーム業界で20年近くリフォーム営業・プランニングの仕事に携わる。現在はリフォマガ編集部員として自身の経験や仕事術を全国の営業マンに向けて発信している。
第6回 ちょっとしたサービスに“プロの仕事”を求めるお施主様
「サービスでする仕事だから、お客様はさぞ喜ぶだろう」という甘い考えが裏目に出てしまうことがあります。お客様から見れば、費用に含まれていなくても「プロの仕事」だから…。そのお宅は、塗装工事を含む改装工事を計画していました。大型工事ということもあり、競合相手は他に2社。「何で差をつけようか」と考えていたところ、玄関上の吹き抜け窓が汚れていたことを思い出しました。FIX窓なので、外側の汚れを拭くことができないのでしょう、せっかくの海岸線の景色もぼやけるほど汚れていたのです。
クロージングの日、ここぞというタイミングを見計らい、「2階の窓の外側を拭くのは10年に一度の塗装の時がチャンスですね。足場を組んでいる間に拭いておきますよ。」と言うと、お客様は「そう!気になってしょうがなかったの」と大喜び。それが功を奏したのかはわかりませんが、「お宅で工事をお願いします」とおっしゃっていただきました。
さて、かっこいいことを言ったものの、予算に窓クリーニングの費用をとる余裕はありません。自分でやるしかないのです。外部塗装が終わったところで拭き掃除にとりかかりましたが、思った以上に汚れていて、バケツの水を替えるために足場を何度上り下りしたことか…。そして迎えた引き渡しの日。足場もとれ、例のFIX窓にはサンサンと陽が差しこんでいます。ところがお客様の顔は見る間に曇り、「雑巾の跡がギラギラして気になるわ。掃除しなおしてください。」と、耳を疑うような言葉が返ってきたのです…。結局、清掃業者にお願いして二連梯子を使い、掃除しなおしてもらうというお粗末な結果になってしまいました。
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