いちから学ぶクロス張替え Step①情報入手&ヒアリング

クロスを張り替える際に予め現場で確認すべき項目や壁紙選びの基本、トラブルになりがちなポイント等を、現場の最前線で活躍する営業マンのコメントと共に解説していく。クロス張替えのプロフェッショナルを目指そう!


Step①情報入手&ヒアリング

営業活動を円滑に進めるには事前の情報収集とヒアリングが鍵を握る。商談では「綺麗になれば良い」と言っていても、工事後に「変り映えしなかった」と後悔する施主も多い。情報収集とヒアリングのポイントを紹介する。


◆工事の時期を確認

工事を急いでいる場合は、施工会社の手が空いているかどうか事前に確認。特に年末や決算期の繁忙期であれば注意しよう。完成希望日から現地調査までを逆算したスケジューリング表を用意しておくと、話を進めやすい。


◆工事範囲の確認

1室のみの張り替えか、全室の張り替えか、他の工事を検討しているかを確認する。それにより、現調の時に一人で行くか、同行を頼むかを判断できる。現調に同行者がいる場合は顧客に予め「3人で伺います」などと伝える。


◆仮住まいか? 住みながらか?

工事範囲が広範囲の場合、仮住まいの計画があるかを確認する。クロス工事は音は出ないものの埃が多く出る。荷物の移動が必要になり、仮住まいか住みながらかで、工期に大きな差がでる。


◆図面の有無

部屋数が多い場合は図面の有無を確認する。図面は「平面図」の他、部屋の壁面ごとに寸法を書き込んだ「展開図」があるとより調査しやすい。マンションの場合、パンフレットの図面でも十分だが、詳細図面が必要な時はお客様の了解を得た上で、管理センターで保管されている図面のコピーをとらせてもらおう。図面があると効率的に調査出来る。


◆現状の問題点を把握してプラスαの提案を

ヒアリングでは、今回クロスを張り替えようと思った理由を聞こう。「ペットの傷が気になる」「塗り壁をクロスにしたい」「気分を変えたい」といった要望が出てくる。ヒアリングを元に、クロスを張り替える機会に合わせて一緒に工事してしまった方がいい内容を提案しよう。「あの時言ってくれれば良かったのに」と後悔させてしまう事は避けたい。



クローズアップ クロス工事の機会におすすめの工事

クロスの張り替えと同じタイミングで行うのにオススメの工事を紹介する。

脱着が必要なものは要望に応じて交換


コンセントやスイッチ

クロス張替えと同時に行うと露出配線にならずにオススメ。コンセントやスイッチの他、照明器具、テレビや電話線の移設や増設もこの機会に合わせて工事提案したい。



トイレ

トイレはタンクの後ろに手が届きづらい。壁紙を一新する機会に床の貼り替えや節水タイプの便器に交換するのもオススメ。1日で終わらない場合があり、トイレの数にも要注意。



エアコン

エアコン脱着には2万円ほどかかるためエアコン裏の壁紙は張り替えないで良いというケースも多い。ただ、新しく交換する際に裏のエアコン跡が見えてしまう恐れが。



壁に固定した家具

壁に固定された家具があれば、脱着するのか確認を。通常は外さずに家具の裏のクロスは張り替えない事が多い、念のためお客様に確認しよう。




補強や埋め込みはこのタイミングで

手すり

将来的に手すりを設置したい箇所には補強用の下地を。クロス張替えで下地を調整できる時がベストのタイミングだ。


カーテンレール

レール交換の際に取付け位置を高くする場合はカーテンも長さを調節する必要がある。カーテンも一緒に提案しよう。


埋め込み収納

壁の厚みを利用した埋め込み収納や、アクセントクロス・ダウンライトを使ったニッチ棚を提案しよう。








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