色にこだわる空間づくり 第10回~イメージと色のカラーコーディネート~

イメージと色のカラーコーディネート

インテリアコーディネートの決め手は、イメージと色。

様々なイメージがありますが、日本の住宅は、基本的に大きく4つの軸に分類されると考えています。

①モダン ②カジュアル

③ナチュラル ④シック

 他にも、エレガント・クラシック・和風など、たくさんのイメージはありますが、一般的には、この4つのイメージを組み合わせてまとめると、今の旬なスタイルのインテリアコーディネートに仕上がります。



各イメージの組み合わせ方

基本イメージを①~④の中から一つ選び、セオリーに沿って70~80%の色軸を作ります。

残りの20~30%のイメージをそれ以外の中で選び、家具やカーテンなどの色や質感(テクスチャー)でミックスさせて組み立てていきます。

モダン×ナチュラル/カジュアル×モダン

ナチュラル×カジュアル/シック×ナチュラル など。



①モダン



②カジュアル

③ナチュラル



④シック



【イメージの組み合わせ事例】


モダン x ナチュラル

全体の軸は、モダン。無彩色に近い白いクロスと床材はウォールナットのようなダークなフローリング。又は、白くて明るい床材に、ナチュラルな色と素材でオーク材のテーブルなどをコーディネート。椅子は、同じくナチュラルなものと、スチールの黒いハードなものをミックスさせます。



カジュアル x モダン

全体の軸は、カジュアル。明度の高い明るめのクロスに床のフローリングと木部は、黄色い軸のオーク又は、オレンジ軸のチェリー系。(高明度~中明度)。ファブリックも中明度・中彩度の色をチョイスし、多色使い。テーブルや造作も白系で引き算します。小物や椅子などを硬質でハードなイメージのステンレスやスチール系でモダン感をプラスします。



ナチュラル x カジュアル

全体の軸は、ナチュラル。自然素材と高明度でグレイッシュなベージュの空間を作ります。そこに、中明度・中彩度のテキスタイルや家具をミックスさせて、リズムを出します。小物などで



シック x ナチュラル

全体の軸は、シック。色味は弱く、床も壁もグレー系に。トーンも低彩度なので、質感(テクスチャー)がとても大事なイメージ。メリハリは、ありません。そこに。自然素材の家具やファブリックをプラスして、柔らかさを出します。配色計画は、カマイユ・フォカマイユ配色。上質で、優しい印象に仕上がります。遊びを加えて若々しいイメージにコーディネートできます。



このように、大きなイメージと色軸が決まり、違うイメージの質感やデザインを分量に気を付けてミックスさせれば、ひと味違う垢抜けたプランに仕上がりますので、ぜひチャレンジしてみて下さい。


【執筆者はこちら】

▲色彩塾 勝馬ちなつ代表

色を軸に形・素材を選び、イメージ提案する衣食住空間のカラーデザインに携わり、20年あまり色彩指導に力を入れる。建築カラーに特化した「color+shapeⓇアカデミー」を2016年に開講。建築に携わるプロフェッショナルが通う。





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