5分でわかる業界TOPICS~売上ランキング、住宅エコポイント~

TOPICS①
建材・設備流通会社 売上高ランキング
住友林業、4355億円で流通首位、SMB建材が2番手渡辺パイプがベスト5入り

 リフォーム産業新聞は「建材・設備流通会社売上高ランキング200」を発表した。これは、建材を取り扱う流通事業者の売上高を上位から紹介するというもの。全国トップは住友林業(東京都千代田区)の4355億円だった。

住友林業は、 国内外の多様な木材の生産、加工、流通を行っていることが最大の強み。多数の社有林を保有し、国内は国土の800分の1の面積を、海外には20箇所以上の拠点を持ち、23万ヘクタールの森林を保有している。これらをベースに国内外に圧倒的な量の建材を供給している。

第2位はSMB建材(東京都港区)の3398億円。同社は、2017年1月に三井住商建材と丸紅建材の合併により誕生した企業。三井物産、住友商事、丸紅のグループとして、グローバルなネットワークを生かすことで、世界中の産地から木材、住宅資材などを取り扱うことが強みだ。

3位は3163億円を売り上げた伊藤忠建材(東京都中央区)。グループ力を生かし、仕入れをグローバルに展開している。

4番手はJKホールディングス(東京都江東区)。3043億3000万円を売り上げる同社は、ジャパン建材を中核会社とし、そのほか子会社と関連会社60社で全国と世界に幅広いネットワークを持つ。

5位は渡辺パイプ(東京都中央区)で、2722億7000万円。住設建材の流通を担う「水と住まいの事業部」は全国に491の事業所を持ち、47都道府県に販売ネットワークを持っている。



TOPICS②
ケイミュー施工事例コンテスト
最優秀賞は中央住宅「境界線」なくすデザイン

外装建材メーカー大手のケイミュー(大阪府大阪市)が主催する「ケイミュー施工事例コンテスト2018」表彰式が開催され、木村均社長は「非住宅、集合住宅部門への応募総数が昨年から6%増の全体の36%を占めた」と話した。従来中心だった新築から非住宅への広がりを特徴にあげた。

最優秀賞を受賞した中央住宅は、千葉県野田市で手がけた「オオソラモ野田みずき キナリノテラス」での受賞。片方が長く、片方が短い招き屋根が特徴の戸建て住宅だが、この作品に対して竹原義二審査委員長は「いち個人の住宅ではなく、そこにある種大きな社会性を持つもの、街全体を作り上げていく勢いを感じた」と評価した。




TOPICS③
住宅エコポイント
中古住宅購入者に手厚い支援 増税対策に新制度

国土交通省が本格的にストック重視の施策を打ち出した。同省は、今年10月に予定されている消費税の10%への増税に伴って、住宅取得補助として住宅ポイントを実施。その中で、中古住宅を購入してリフォームした場合、新築住宅を購入した場合よりもポイントの加算が大きくなることになった。具体的には、新築住宅取得時の住宅ポイントが最大35万ポイント(1ポイント=1円分)に対して、若者や子育て世代が中古住宅を購入しさらに100万円以上のリフォームをした場合は最大60万ポイントまでに加算される。狙いは国交省が良質な住宅ストックを形成するために住宅投資を喚起すること。新築住宅の高性能化だけでなく、リフォームでも住宅の良質化を図りたい考えだ。




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