いちから学ぶ現場調査【外壁リフォーム】Part3

『いちから学ぶ現場調査シリーズ』では、各施工部位における現場調査のノウハウを分かりやすく1から解説していく。


Part3 窯業系サイディングのチェックポイント
ポイントは2000年4月


昭和40年代に誕生した窯業系サイディングは、モルタルレベルの防火性能が工場生産で製造でき、しかも工期短縮できることで需要が一気に拡大した。しかし、水分を吸収しやすく、吸湿放出を繰り返すうちにボードが縮むという欠点が指摘されるようになり、2000年4月の品確法制定を境に湿気対策を考慮した工法に改善されている。調査する家が改善前の建物か後の建物かを知るためにも最初に築年月をチェックしよう。


2000年4月以前は「直貼り工法」が多かった。以後は「通気工法」に

「直貼り工法」とは、防水紙の上に直にサイディングを貼る工法(イラスト参照)。

「通気工法」とは、防水紙に胴縁と呼ばれる木材を打つことでサイディングの裏面と防水紙が12mm~15mm以上隙間を確保し、結露や浸水を排出する工法。2000年4月以降品確法の標準工法として取り入れられた。

 窯業系サイディングは外側を塗膜で保護していても、裏面から水気を吸い込むと伸縮を繰り返し、ボードにダメージを与えてしまうため、「通気工法」が標準工法とされるようになった。しかし罰則がないため、2000年以後の建物でも「直貼り工法」が存在する可能性はある。サイディングの下端からL字に折った針金や千枚通しを差し込んで空洞の有無を確認する方法もある。


【直貼り工法】


【通気工法】


「直貼り工法」の注意点

直貼り工法」の場合、サイディングパネルが水分で伸縮することが繰り返されることでパネルの「反り」や釘打ち部分のサイディングの割れなどの不具合が起こりやすい。塗装を予定している場合は水分測定器で水分含有率を測り、塗装ができる状態か確認する必要がある。数値が高い場合は塗装をしてもすぐに不具合が起こる可能性がある。できれば建物の寿命を延ばすことを考え、張り替えで「通気工法」にすることが望ましい。


多色使いのサイディングにクリアー塗装する場合

多色使いのサイディングは、元の風合いを生かすため、クリアー塗装にすることが多い。注意したいのは、10年を過ぎると色落ちが始まり、クリアー塗装ができなくなることだ。その場合は一色に塗るか、2色3色で塗装するかの選択になる。多色使いは手間がかかる分単価が上がり、工期も長くなってしまう。早めの塗装をお勧めしよう。


その他のチェックポイント

●軽微な反りがある場合、上から抑えられる程度の反りならクギ打ちで補修することが多い。

●2階と1階の間に「幕板」(帯)がある場合、脱着できる幕板かどうかを確認しよう。

 脱着可能ならばその下のシーリングを打ち替える必要がある。

 再取り付けの際は幕板の塗装をすることを忘れずに。

 幕板が傷んでいる場合、新規に交換することもある。

●サイディングの場合、凹凸が深いとそれだけ余分に塗料を使用することになる。

 塗料が足りなくならないよう、凹凸の深さもチェックしよう。

●バルコニーの笠木の隙間から雨水が侵入する場合がある。

 バルコニーの壁の不具合に注意しよう。

●シーリングの打ち忘れに注意 掃き出しサッシの下も忘れやすい箇所だ。

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