キッチンのイメージ作りに大きく影響する面材

キッチン全体の印象を左右する扉の面材。素材や仕上げによって質感や表情に違いが出る


面材選びで決まる、インテリアの一部としてのキッチン作り

リビングと一体化したオープンキッチンが増え、ますますキッチンのインテリア性が求められるようになった。

バリエーションが豊富な面材は、キッチン作りのための重要な要素のひとつ。リフォームでは、既存のインテリアとの調和も大切になる。

色が与えるイメージも面材選びのヒントになる。白や木目はシンプルで比較的どんなインテリアにも合う。赤や黄色の暖色系は、明るく元気なイメージに。青や緑の寒色系は、清潔感やさわやかさを持つ色。濃い色の面材を使うと都会的な印象のキッチンになる。

色だけでなく、表面の仕上がりや材質でも印象が変わる。鏡面仕上げ、光沢あり、艶消しなど、それぞれ印象が異なる。

面材の素材は、主に、木材、メラミン、ステンレス、ホーローなど様々なものがある。

面材は選択の幅が広い分、グレードが細かく分かれ、価格差も大きい。予算オーバーになったときに見直すポイントにもなることを知っておこう。


【提案のひと工夫中に収納物で色をイメージする

キッチンの中に収納されているものが提案のヒントになります。例えば、この磁器質の皿やガラス品を並べるには、艶があって白かグレーのキッチンが合うとか、この漆器や和食器には柔らかい木目を入れようなどとイメージを膨らませます。

また、扉の色は一色ではなく3色使いすることが多いです。お客様が「この色を使ってみたい」とおっしゃったら、その色を全体ではなく、アクセントに用いたりしています。既成のキッチンの場合でも、ウォールキャビとフロアキャビの色は分けて考えます。例えばフロアキャビは汚れが目立たない面材を、LDから見えるウォールキャビはLDの家具との相性を考慮して選ぶといった具合に。



【キッチン面材選びのポイント】

◆インテリア性重視で選ぶ

◆既存インテリアとのバランスも大切

◆素材は木材、メラミン、ステンレス、ホーローなど

◆鏡面、光沢、艶消しなど表面仕上げで印象が変わる

◆グレードによる価格差が大きい


【インテリア性で選ぶキッチンの面材】


【プロの視点】施工後の「光の加減」を考慮して仕上がりをイメージする

面材は、同じ色のように見えても、鏡面か艶消しかで印象が変わる。鏡面など光沢がある仕上がりは華やかに。マットな艶消しは落ち着いた印象になる。ショウルームなどで実物を確認するのがベストだが、それができない場合は、表面仕上げの特徴などをカタログから読み解いて説明したい。

ショウルームで実物を見て選ぶ場合に注意したいのは、照明だ。家とショウルームでは照明の明るさなどが違うので、色の印象が違って見える。実際に施工してみたら違う色に見えることがある。

たとえば、暗めの照明や日当たりの悪い場所では、ダークカラーのキッチンは暗くなりすぎる場合も。逆に、日当たりのよいキッチンに鏡面や光沢の強い材質、真っ白のキッチンでは眩しく感じるかもしれない。


 

 

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