【設備・建材基礎知識】部屋に合わせて プランニング システム収納

用途に応じて組み合わせることができ、効率的なすっきりとした収納を作る

無駄なく、低コストで自由にプランニングできる

システム収納とは、棚や引き出しなどの収納用の部材がモジュール化されていて、それらを組み合わせて構成する収納のこと。

ボックスになったユニットを組み合わせるタイプが多い。フレームとパネル、棚板などで構成するものもある。パーツが規格化されているため、無駄がない。その分、造作家具に比べて、材料費などを抑えることができ、低コストでの収納設置が可能だ。

組み合わせにより、部屋の間取りや収納する物に合わせられる点が最大のメリット。棚位置や収納パーツを計画的に配置することで、効率的な収納ができあがる。

統一された部材で構成されるため、統一感のあるすっきりとしたデザインに仕上がるのも魅力だ。

リビング、キッチンの壁面収納として採用されることが多いが、玄関収納やクローゼットなどにもぴったり。また、サニタリーや家事コーナー、廊下など、空間に合わせて設置できるので応用したい。

一般的には壁に固定して設置するため、地震により家具が倒れるという危険性が少ない。ユニット同士を連結するので安定性もある。

なお、耐震ラッチのある開き戸や、飛散防止ガラスを使ったガラス扉なども地震災害時の被害をより少なくする。

【提案のひと工夫】

誰が使い何を入れるかまでヒアリング

ヒアリングを一番大事にしています。誰が使うか、何を入れるか、将来の使い方をしっかり確認し、ある程度スペースに余裕を残すことも大切です。家族が集まるリビングに限らず、寝室、子ども部屋など個人が使用するさまざまな場所にもシステム収納の要望があります。

まず、その部屋を使う方にどう使いたいか要望をヒアリングします。その場でだいたいのプランニングをし、のちに正式に図面にし、提示します。そこで仕様やレイアウト、予算など相談します。お客様の要望をかなえるため弊社ではオーダーメードでシステム収納を造作することが多いですね。


【システム収納のポイント】

◆ユニットを組み合わせて収納を作る

◆低コストですっきりした収納

◆安心の耐震性

◆間口、高さ、奥行きのサイズを選ぶ

◆オプションでより便利に使いやすく


【システム収納の施工例】

【プロの視点】設置場所を決めるには様々な要素を確認

様々なサイズに対応できるシステム収納は、どんな壁面にも設置できるのがメリットだ。しかし、設置できない場所もある。下見、現調の際には設置可能な場所であることをしっかりと確認したい。

たとえば、気を付けなければならないのは、エアコンの吹き出し口との位置関係。エアコンの風が直接かからないように設置する必要がある。また、夏場に設置すると暖房器具を考えるのを忘れてしまいがち。システム収納は、ストーブなどの熱にも弱いので、暖房器具の置き場所を考慮しよう。

スイッチやコンセントがある壁に設置する場合は、スイッチやコンセントを移動する工事を伴う場合もあるので、事前に計画し、予算に組み入れることを忘れずに。

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