リフォーム会社のリーダーたちは、管理業務も営業もするプレイングマネージャーが多い。多忙なスケジュールのなか、どうやって有効的に時間を使い、成果をあげているのかに迫る。
▲米山住研(山梨県南アルプス市)LIXILリフォームショップ甲斐店 店長 小笠原充さん
名古屋のリフォーム会社に16年務め、8年前に米山住研へ入社、2年前にリフォームショップ甲斐店の店⻑に。甲斐店の営業は4名。小笠原さんの年間受注は約60件、売上は8,800万円。妻・2歳の息子と3人家族。
《小笠原さんのワークタイプ》
「生産性重視」タイプ
無駄なこと・必要ないことはしない判断を的確にする。時間内で効率よく働くために計画を立て、翌日以降に皺寄せがいくことを避ける。残業も非推奨で、定時になると帰るように他スタッフにも促す。
生産性を高めるポイント①
「現場は行くもの」と思い込まない
現場が動いているからといって、毎日営業が顔を出す必要はない。職人の初日、作業が変わるタイミングなど必要最低限に留める。施主へ段取りの説明と次回訪問予定を伝えておくとスムーズ。
生産性を高めるポイント②
事務作業は朝一がゴールデンタイム
見積もり作成や発注業務などは、朝に行う。頭が冴えていて間違いが起きにくく、朝見積もり依頼をかけておけばその日のうちにタスクが完了することも。
小笠原さんのマネジメント術
「アイゼンハワーマトリクス」
アイゼンハワーマトリクスとは、重要度・緊急度に応じてタスクに優先順位を付けるマネジメントの考え方。小笠原さんは、目の前の仕事に必死になりすぎず、優先順位の高いものから手をつけることで、案件の失注を防ぐ。
自分が率先して結果を出せばおのずとまわりもついてくる
店舗を円滑に運営するためには、他スタッフたちの進捗管理が重要。スケジュールはLIXILが提供する「L‐BROS」で、顧客情報・案件進捗とともに一元管理。甲斐店の入力率はほぼ100%だ。
「即行動は、まずは自分が先頭にたち、予定入力、即レスポンスを実践。すると、押し付けずともみんな自然とやってくれるようになります」
例えば見積もりの提出予定なら、この規模感なら○日以内、と目安を定めるなどして、考えすぎずに入力できる仕組みも功を奏した。
毎日の朝礼は、現場に行く際にネックになるため行わない。代わりに、昼食は自然と全員でテーブルを囲むのが習慣に。雑談を交えながら仕事の相談もできており、良好なコミュニケーションが築けている。
今後は、商圏エリアを絞って売上を増やし、遠方の現場対応をなくしてより効率化を図るのが目標だという。
▲スケジュール管理はLIXILが提供する「L-BROS」で一括管理
▲小笠原さんは手帳を併用。メモがわりにもなる
▲スタッフ揃ってお昼の様子。雪が降った日には雪だるまをつくったり、お店の花壇の手入れをしたり、交流の場は多い
小笠原さんの1週間のスケジュール
リフォマガ2024年5月号掲載
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