装飾としても効果的に使える
見切り材は床材や壁材など、異なる仕上げ材の取り合い部に設ける部材。装飾として活用することもできる。
納まりを良くし、空間を引き立てる役割も
床材や壁材といった仕上げ材を、素材や柄が異なる部材で納める場合、ジョイント部が美しく納まらなかったり、段差ができたりする。そこで必要になるのが見切り材と呼ばれる部材だ。壁材や床材の色や柄に合ったものを選べば、取り合い部がすっきりとするだけでなく、仕上げ材の角や端を保護し、クロスのはがれを防ぐ機能も果たす。
このほかにも、さまざまな活用方法がある。例えば部分張り替え。トイレでは、床に近いクロスがどうしても先に汚れてしまうが、上下に見切り材を設けておけば、下のクロスの張り替えだけできれいな状態にできる。
最近では、色・柄・形状・素材が豊富なモールディングを用いて、見切り材を装飾部材としての空間を引き立てるアクセントとして使うことも多い。小さな部材だが視界に入りやすいため、見切り材にこだわることでワンランクアップの提案が可能だ。
見切り材のポイント
- 取り合い部を美しく見せ、段差を解消する
- 仕上げ材の角や端を保護し、クロスのはがれを防ぐ
- 取り付け箇所によって呼び方が異なる
- ほかの建材の色や柄に合わせれば空間がすっきり納まる
- 内装デザインの一部になる
おもな形状
L型
床と壁の取り合い部やコーナーに設ける
T型/フラット型
同じ厚みの仕上げ材をつなぐ
アーチ型
厚みが異なる仕上げ材の取り合い部に設ける
画像提供/大建工業「リモデルフロアー見切12T(無垢仕様)ティーブラウン」
壁見切りの施工例
トイレの下側の壁など、壁紙を一部だけ取り替えたい箇所に見切り材を入れておくと交換も簡単
画像提供/シンコール:見切り材「クイックジョイナー 平面用 パールグレイン」
見切り材いろいろ
《壁見切り》
壁と色を合わせた統一感のあるコーディネート
▲ニューモールドウォール 見切り材ダーク(シンコール)
壁紙のジョイント部分を美しく見せる
▲クイックジョイナー平面用ミディアム木目(シンコール)
《床見切り》
厚さ8mmのアルミ製で、すっきりとスタイリッシュに
▲ラシッサS フロア用/ラシッサD フロア用 薄床見切り材(アルミ)(LIXIL)
▲シャイングレー
▲シルバー
《廻り縁》
空間全体を引き締め、 インテリアのアクセントにも
▲ハピアシステム造作部材 回り縁溝付(MDF 基材)ティーブラウン(大建工業)
コーナー部には専用のキャップを使用
▲回り縁溝付
▲回り縁用樹脂コーナーキャップ入隅
【知っておこう!】見切り材の種類
取り付け箇所によって名称が異なり、さまざまな形状がある見切り材。用途に合わせて選ぼう。
リフォマガ2024年3月号掲載
0コメント