【設備・建材基礎知識】手軽にいつでも安心安全な水を浄水器

設置場所や生活スタイルにあわせて選びたい

安全性が高い水道水だが、カルキ臭や残留塩素などは気になるもの。浄水器を導入する家庭は、2017年の調査では36・2%になった。

浄水器なら、ペットボトルのようにゴミが出ない。5000円前後のカートリッジ1本で1000ℓ分の浄水ができるため、2ℓあたりに換算すると10円ほどのコスト。ペットボトルより割安だ。また、ウォーターサーバーに比べても、場所を取らないというメリットがある。

浄水フィルターはカートリッジになっていて、活性炭、逆浸透膜、精密ろ過膜、中空糸などの「ろ材」が層を作っている。ろ材によって除去性能が異なる。どれだけの物質を除去できるのか、JIS規格による除去項目の表示があるのでチェックしよう。

浄水性能のために一番大切なのは必要に応じたカートリッジの交換。交換を怠ると浄水性能が落ちるだけでなく、カビなど悪影響が出る場合もあるので、浄水器を導入する際は、しっかりと交換の目安を確認し、顧客に伝えよう。

水栓一体型にもデザイン性を追求したタイプも増えてきた

写真提供/タカギ


【性能表示一覧の見方のポイント】


【提案のヒント】浄水器の位置も考慮してオーダーキッチンをプラン

浄水機能を必要とされている方には、浄水性能の高いビルトインタイプをご提案しています。弊社は、フルオーダーのキッチンを手掛けているので、シンク下のスペースの使い方も自由にレイアウトできるためです。シンク下はゴミ箱スペースにすることが多いのですが浄水器の場所も考えつつスペースの使い方もあわせてプランしていきます。

またお客様にはカートリッジの交換をちゃんとすることをお願いしております。カートリッジの交換をせずに使い続けると水質の問題だけではなく目詰まりして破損や水漏れの可能性もでてくるので「カートリッジを交換しないくらいなら、最初から浄水器つけないでくださいね」とお伝えしています。


【浄水器のポイント】

◆水栓からいつでもきれいな水を使える

◆正しいスパンでのカートリッジ交換を

◆設置タイプによるコストの差にも留意

◆フィルター性能の違いを理解すること



タイプ別浄水器を比較!

水栓一体型、アンダーシンク型、据置型などがある浄水器。性能だけでなく、格にも差がある。それぞれの特徴をしっかり把握しておきたい。


【水栓一体型】

水栓を交換するだけで浄水が使えて、場所を取らない

蛇口部分にカートリッジが内蔵されている。ワンタッチで浄水に切り替わる

写真提供/タカギ


水栓のデザイン

●水栓は太めのデザイン

●カートリッジ内蔵のためデザインが限られる傾向にある

設置スペース

●最も省スペース

●水栓内蔵のため、設置場所は不要

フィルター性能と寿命

●4~13物質除去

●製品により差が大きい

◇約3~4カ月に1回の交換

カートリッジの価格/年間コストの目安

3,000~5,000円くらい

9,000~15,000円/年

本体価格

30,000~70,000円くらい


【アンダーシンク型】

シンク下に収まるため、キッチンがすっきりする

タッチレス水栓を選ぶこともできる。浄水/原水もタッチレス操作で

写真提供/LIXIL


水栓のデザイン

●デザイン性の高いものも多く、スタイリッシュ

●タッチレス水栓など高性能なものも選べる

設置スペース

●シンク下にホース及びカートリッジ設置のためのスペースが必要

フィルター性能と寿命

●12物質除去。+αの除去性能のものもある

◇約1年に1回の交換

カートリッジの価格/年間コストの目安

15,000~20,000円くらい

15,000~20,000円/年

本体価格

50,000~160,000円くらい


【据置型】

カートリッジが大型で浄水性能が高い

高級感のあるステンレスの本体はキッチンに馴染みやすい

写真提供/三菱ケミカル・クリンスイ

水栓のデザイン

●今まで使っていた水栓がそのまま使える

●比較的自由に水栓を選ぶことができる

設置スペース

●シンク上に本体設置のためのスペースが必要

●キッチンが狭くなる

フィルター性能と寿命

●12物質除去。+αの除去性能のものもある

◇半年~1年に1回の交換

カートリッジの価格/年間コストの目安

10,000~20,000円くらい

10,000~40,000円/年

本体価格

40,000~80,000円くらい


【プロの視点】最も大切なのは、カートリッジの交換

設置スペースを気にせず取り入れられるため、水栓一体型の浄水器は人気が高い。ただし、カートリッジの交換スパンが短いというデメリットがある。顧客には、その点をしっかり説明し、納得してもらってから導入を決めたい。なぜなら、浄水器の性能を保つためには、顧客による定期的なカートリッジの交換が不可欠だからだ。

浄水器本体にカートリッジ交換時期を表示できるものなら交換忘れを防ぐ手助けをしてくれる。また、メーカーによる「カートリッジの定期宅配」というサービスもある。カートリッジの交換忘れが心配な顧客にはぜひお勧めしたい。

カートリッジの次回交換の時期を表示しておくことで交換忘れを防ぐ

写真提供/LIXIL

リフォマガ

リフォーム営業マンを応援するビジネスメディアを毎日更新! 『リフォマガ』は、株式会社リフォーム産業新聞社が発行する現場担当者向けの情報誌『リフォームセールスマガジン』が運営する リフォーム営業マンのための情報サイトです。お気に入り登録がおすすめです!

0コメント

  • 1000 / 1000