勝手に比較!住宅の設備・建材まとめてみました!~浴室手すり編

動作をサポートして安全に入浴

手すりの設置で浴室での事故を防ぎ、高齢者でも1人での入浴が可能になる。介助の際の負担も減らせる。



姿勢の保持や移動を助ける浴室手すり

浴室は住宅のなかでも事故が多い場所。濡れた床は滑りやすく、転倒した際に大事になりかねない。浴室の出入り口や浴槽付近に手すりを設置すれば、移動や立ち座りなどの動作が安定し、転倒などの事故も防げる。

手すりの形状はI型やL型があるので、動作に応じて適切な場所に設置しよう。在来工法の浴室の場合は、比較的自由な位置に取り付け可能だ。ユニットバスに後付けできるものや浴槽に挟み込むタイプもあり、浴室に合わせて選べる。取り付け位置は、浴槽のフタ置き場やほかの動作と干渉しないような配慮も大切だ。また、掃除や介助の妨げになるので、手すりの付けすぎは禁物だ。

設置時に浴室に穴を開けるため、工事後の防水処理を怠ると水漏れや浴室基礎の腐食につながるので注意が必要。特に古いユニットバスは問題が生じやすいので、新しいユニットバスに交換することも提案しよう。手すりを取り付ける場所があらかじめわかっていれば、下地を補強できる。



浴室手すりのポイント

  • 移動や立ち座りの動作が安定する
  • 掃除や介助を妨げないよう付けすぎに注意他の動作と干渉しない位置を配慮
  • 取り付け位置は下地で補強



入浴の動作を楽にする手すりの設置例

サポートする動作や身体状況に応じて適切な位置に設置しよう。


1. 浴室の出入り

[ありがち]段差につまずいて転倒

[対策]出入り口付近に縦手すりを設置


2. 移動

[ありがち]足を滑らせて転倒

[対策]横手すりを設置


3. 浴槽の出入り

[ありがち]またぐ際にバランスを崩す

[対策]浴槽付近に縦、または横手すりを設置


4. 浴室での立ち座り

[ありがち]立ち座り時にバランスを崩す

[対策]浴槽付近、洗い場に縦、または横手すりを設置

▲浴槽内立ち座り

▲洗い場立ち座り

(画像提供/ TOTO)

※寸法は標準的な数値です



手すりの種類

手すりの種類は縦手すり、横手すりの2種類。形状はL型やI型があり、組み合わせによってさまざまな動作をサポートできる。


縦手すり

  • 姿勢の保持
  • 立ち座りや段差の乗り越えの補助
  • 身長に合わせて好みの高さでつかめる


横手すり

  • 姿勢の保持
  • 横方向の移動のサポート
  • 両手で支えるので動作が安定

手すりの形状

アクセサリーバー(LIXIL)

▲L型

▲I型



浴室手すりいろいろ

インテリア・バー(UB後付けタイプ)(TOTO)

ユニットバスに後付け可能。握り部の裏面はしっかり握れる凹凸形状。

▲簡単施工

タッピンねじで固定するだけなので取り付けが簡単

(画像提供/TOTO)


サポートパック(スパージュ 他)(LIXIL)

同社ユニットバスのオプションで手すり(横・縦)を取り付け可能。


マスカット ポールタイプⅡ リングアーム(緑)付き(DIPPER ホクメイ)

工事不要で後付け設置可。ポール形状の縦手すりを軸に入浴動作をサポート。

▲立ち座り、浴槽への出入りなどの際、動作を補助するリングアーム


おきラクスマート手すり(パナソニック)

握らずに、手のひら全体で身体をしっかり支える形状。奥は収納スペースに。


リフォマガ2023年12月号掲載

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