【設備・建材基礎知識】背伸びをしなくても、サッと手が届く アイレベル収納

スタイルにあわせたアイレベル収納が使い勝手のカギ

キッチンの吊戸棚は、使い勝手が悪く、デッドスペースになりがちだ。高い位置にあるうえに、奥行きがあるため、うまく使えないという悩みは多い。 

そんな悩みを解決するのが、アイレベルを活用した吊戸棚だ。アイレベルとは、目の高さにあり、作業中に最も手が届きやすいところ。


このゾーンを活用することでキッチンの使い勝手が格段によくなる。 アイレベルを活用する方法のひとつが、吊戸棚自体を低い位置に下げて使う方法。電動で棚を昇降させるものなら、スイッチひとつで必要な時に目の高さまで棚が降りてくる。

また、手動で棚を降ろすタイプもあり、小さな力で上げ下げできる工夫がされている。ただし、設置の際には楽に手が届くのかなど、使いやすさを確認することが必要。


 吊戸棚の下を活用するアイレベル収納もある。なかには後付けできるものもあるが、リフォームのタイミングでオプションとして取り付けることが多い。

調味料などをしまっておくもの、水切りや仮置きのための棚になるものなど多彩なラインアップだ。また、使わないときはすっきりと仕舞えるという点も喜ばれている。

アイレベル収納と一言で言っても、タイプは様々。収納力を重視するのか、作業効率をアップさせるのか、顧客がキッチンにどんなスタイルを求めているのかしっかり把握してプランニングすることが大切になる。


●クリナップ http://cleanup.jp/

●LIXIL https://www.lixil.co.jp/

【知っとく豆知識】吊戸棚はなくて大丈夫!?

引き出し収納や、壁面収納でカバーしよう

壁付けキッチンには必ずといっていいほどある吊戸棚。オープンキッチンにリフォームする際は、吊戸棚が設置できず、収納力に不安をもつ施主もいるかもしれません。

ただ、調理中は棚がない方がキッチンも明るくすっきりと開放感があります。また、高い場所で物を出し入れする必要がないので、安全で快適です。吊戸を設置しない場合は、収納力がアップした引き出し収納や壁面収納で収納力をカバーしましょう。



アイレベル収納のポイント

◆最も手が届きやすい位置を活用できる

◆昇降機能で吊戸棚をデッドスペースにしない


◆吊戸棚の下を活用して、調理中の手を止めない工夫


◆目的・用途に応じて様々なタイプがある



多彩なラインアップのアイレベル収納

【プロの視点】アイレベルゾーンに窓があっても大丈夫

窓に向かってキッチンを設置している家は多い。キッチンリフォームで、アイレベルの収納を設置したくても窓があるからとあきらめている人もいるかもしれない。

 窓からの光を遮らずに設置できる吊戸棚もあるので覚えておきたい。「窓用」とうたっているものは、既存の窓にも設置できるタイプが多く、リフォーム向きの商材ともいえる。

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