【設備・建材 基礎知識】ユニットバスはこんなに進化した

簡単になった排水溝のお掃除

すっきりとしたシンプルな形状と「簡単に」掃除ができる工夫

ユニットバスが誕生したのは1964年の東京オリンピックの年。世界に先駆けて日本で誕生したという。

 50年の時を経て、進化し続けるユニットバス。ユーザーの関心事を反映しているのか、最近のカタログでは、「簡単に」「すっきりと」の単語が目立つ。排水口についても「すっきりと」したシンプルな形状と「簡単に」掃除ができる工夫で進化し続けている。


従来品と最新型の比較▽

「最新の排水溝のポイント」

◆排水口のトラップは凹凸が無い形状になり、開口部も広く汚れを落としやすくなった。

◆ヘアキャッチャーの編み目に髪の毛が引っ掛からず、片手でポンと捨てられる形状。

◆ 水流を利用して汚れを落とす工夫と汚れが付着しないようにする工夫、メーカーにより違いがある。

◆ 浴槽側の排水口も要チェック。フチなし形状のものもある。


メーカー別排水口の汚れ対策

TOTO:公式HPはこちら

LIXIL:公式HPはこちら

パナソニック::公式HPはこちら


【プロの視点】ダブルトラップに注意 排水の流れが悪い時は確認を 


ダブルトラップ(二重トラップ)とはトラップに溜まった水「封水」が設備機器から汚水桝までの間に2箇所ある状態のことをいい、「ゴボゴボという異音がする」「排水の流れが悪い」という現象が起こって気付くことが多い。

「封水」とはは下水管の臭いなどが配管を通して上がってこないように配管部分に水をためて臭いを封じ込めるもので、ユニットバスの排水口トラップの中に溜まっている水も「封水」だ。ダブルトラップ状態になると、「封水」と「封水」の間に空気が残り、抜けないままの状態になってしまう。

そのため水が流れにくいとかゴボゴボ音がする不具合の原因となる。外を調べてみると、ユニットバスにつながる桝が、トラップがついた「トラップ桝」であることが多い。ユニットバスにはすでにトラップがついているため、在来浴室からユニットバスにリフォームする際に在来浴室の時に使っていた「トラップ桝」をそのままにすると「ダブルトラップ」となる。

 トラップ桝なら桝の方のトラップを切断あるいはエアキャップ付の蓋に交換することが一般的で簡単な解決策だ。


私のおすすめ浴室排水口


◆ハウスドクター山口 田上 義仁さん

アライズ/LIXIL 
https://inax.lixil.co.jp/aftersupport/clean/introduction/bathroom/regular/09-02.html

 浴槽の栓を抜いて排水するだけで、排水口内で渦を発生させてほとんどの汚れを流してくれますので掃除をする際も排水トラップ内部はスポンジで軽く撫でる程度でOKな点をお話します。いかに普段のお手入れが楽にできる。そこがリフォーム後の商品の寿命にも繋がると思います。


◆エンラージ八王子 田中 裕子さん

サザナお掃除らくらく排水口/TOTO 
https://jp.toto.com/products/bath/sazana/movie/outlet_mov.htm

ゴミがまとまるのでぽいっと簡単に捨てられます。洗う部品は他にもあるのできちんと説明するようにしています。



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「TOTOがトイレ、バス、洗面で3冠 《リフォーム大賞2018 結果発表》」

リフォーム産業新聞:https://www.reform-online.jp/news/manufacturer/13344.php

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