プラスαの機能も選べる
網戸があれば、虫の侵入を防ぎながら、室内に風を入れることができる。ペット対応や花粉対策など、機能をもった網戸から、ニーズに合わせて選択したい。
自然換気で空気をきれいに
古い網戸の交換から新設まで対応しよう
網戸は、換気をするための必需品ともいえる。
網戸のタイプは、パネル網戸、収納網戸、中折れ網戸など。多くの引き違い窓に設置されているスライドタイプがパネル網戸だ。
収納網戸は、ロール網戸やアコーディオン網戸があり、使うときだけネットを引き出す。窓を閉めているときはネットを収納できるので、窓まわりがすっきりする。それだけでなく、常に外に出ているスライド網戸に比べ、汚れの付着が少なくなるメリットもある。
網戸のネットは、色、目の細かさ、素材などによる違いがある。また、花粉の侵入を防ぐものや、眺望性・通風性を向上させたものなど、機能をもったネットもある。古くなったネットを張り替えるだけでも機能性をアップさせられる。
ネットの張り替えではなく、網戸本体を新しくすれば、枠ごときれいになるので喜ばれる。網戸のない窓に網戸を後付けすることも可能だ。特に、玄関ドアに網戸があると、室内の通風がよくなるので、提案したいところだ。
網戸選びのポイント
窓に合わせた開き方
- パネル網戸
- 中折れ網戸
- 収納網戸（アコーディオン網戸・ロール網戸）
網目の大きさ
- 細かい目を選ぶほど防虫性が高まる
ネットの色
- 外の景色の見やすさが変わる
- 外から室内の見えやすさが変わる
プラスαの機能
- 視界クリア
- 花粉対策
- ペット対応 など
【知っておこう！】外の景色がきれいに見える黒色のネット
ネットの色により、外の見え方、外からの室内の見え方が変わる。黒色のネットは視界を遮らないため人気だが、外から室内が見えやすくなるためプライバシー保護には欠ける。網目の大きさはメッシュ（＃）で表される。メッシュとは、1インチ（2.54㎝）あたりの網目の数。メッシュの数字が大きいほど、目が細かくなる。一般的な網戸は18＃。24＃以上なら、小さな虫の侵入も防ぐ。
▲ネットの材質による違いも知っておこう
【豆知識】網戸の種類はいろいろ
設置場所や窓のタイプに適した開閉方法を選ぼう。
いろいろな「網戸」
《ニーズにあわせて選べる機能》
クリアネット（YKK AP）
視界がくっきり、 きれいに見える
- 径が細い網で、眺望性、通気性がアップ
- 網の交差部を融着したため、ほこりがたまりにくい
ペット用網戸（セイキ販売）
ペットの爪でひっかいても破れない
- 樹脂コーティングを施したポリエステルの網
- ロック付きなので、ペットの脱走対策にも
フィルター網戸（セイキ販売）
フィルター機能で花粉を遮る
- 花粉、ほこり、紫外線をカットする
- クロスキャビンⓇと防虫ネットの二重構造
ブラインド網戸（セイキ販売）
風を通して視線はカット
- 2枚の網とポリエステル素材のスラット
- 採光も通風もスラットで調整できる
虫イヤネット（LIXIL）
網に虫がとどまらない
- 虫がいやがる薬剤を練り込んだネット
- 網目が1.0mmと細かく、小さな虫の侵入も防ぐ
マジックミラーネット（三恵ネット）
プライバシーを保護
- 金属を吹き付けた樹脂の網。室外側は銀色、室内側は黒
- 銀色ネットには目隠し効果がある
《メンテナンスしやすい》
しまえるんですα（LIXIL）
本体を外して丸洗いできる
- プリーツ状のネットが折りたたまれる玄関網戸
- シーズンオフには本体を取り外してしまえる
室内付パネル網戸（セイキ販売）
ネット部分のみを取り外せる
- フレームはそのまま、ネットだけをスライドして外せる
- 面格子がある窓など網戸を取り外せない場所に
《防犯性が高い》
SOLID-FLOW（長尾木鋼）
通気性を備えた防犯製品
- 高強度なステンレスワイヤーなので破れない
- 衝撃に強く、施錠もできる
リリーブ（セイキ販売）
鍵付きで玄関にぴったり
- 通風部分は金属製のパネルで丈夫
- 鍵付きの玄関ドア用中折れタイプ
リフォマガ2023年6月号掲載
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