現場調査の基本④ 写真撮影のポイント

現状図を起こすのに写真撮影は欠かせない。また新人のうちは自分だけでは判断がつかないことが多々あるため、上司や職人に判断を仰ぐ際にも写真は重要だ。ただ闇雲に撮影するだけでは、後々に困ることになる。写真撮影のポイントをしっかりと押さえ現場調査を成功させよう。


道具を活用し手際よく正確な調査を

① 色々なアングルで沢山撮ると後で役立つ

最初のうちは人に見てもらうための写真撮影と心得ておこう。現場調査の前は撮影する箇所を頭に入れておくのも大切。くまなく細かく撮影しておくと後々助けられる。

②引きで撮ると重要な情報を逃さない

現場調査では気付かなかったけど、後から写真を見た時に気が付いたというのは、よく起こる現象。写真はなるべく引きで撮り、工事に関わる重要な部分の見落としを防止しよう。

③各建材の取り合いは後々のプランニングに役立つ

床と壁、天井と壁というように、空間の境界線を撮影しておく。境目の仕上がりや見切り材の有無などを確かめることができる。

④身体が入らず見えづらい箇所

床下や屋根裏など体が入らず見えない所は、床下収納庫や天井点検口からカメラで撮影して状態をチェック。スマホでフラッシュをたいて撮影するのもアリ。

アドバイス1

採寸しながらの撮影は必ず起点も写すと後から困らない

どこから測ったのかが分からなくなってしまうと、寸法も意味のないものになってしまう。 スケールを当てて目盛りの部分も測ったら、必ず起点も撮影しておこう。

アドバイス2

バリアフリー提案には段差の有無や寸法が欠かせない

室内の段差や建具の敷居の段差の寸法を知っておく必要がある。バリアフリー提案でフローリングの厚みを選ぶ際にも必要。脱衣場や玄関も要チェック。


他にもまだある!写真撮影のポイント

品番は撮影しておくとてっとり早い

メモは時間もかかり間違いの元。給湯器や浴室、トイレ等設備の品番は必ず控えよう。

後々のビフォー&アフター用に撮影

施工事例は次の仕事に繋がる貴重な情報。施工後と対比できるようアングルを考慮する。

普段見られない箇所はテレビで見せてあげる

床下や屋根などを動画撮影し、テレビに繋いで見せてあげれば他社との差別化にもなる。

現場調査後の整理整頓を忘れずに

沢山の現場を担当していると、現場調査の資料も散らかりがち。トラブル前に整理しよう。


このような撮影のポイントをしっかりと押さえた上で現場調査に望めば、効率よく撮影もでき、後々のプランニングにも役立つので撮影の事もしっかり頭に入れておこう。



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