クロス別に気を付けたい施工時の注意ポイントを紹介しよう。
柄物
柄物のクロスは柄合わせのため、材料のロスが出やすい。また輸入壁紙の
柄物は、国産の柄物クロスと比較すると、柄合わせをして張っていった際に
足元で柄にズレが生じがちだ。ビニール素材の国産壁紙は調整しやすいが、
輸入壁紙はフリース(不織布)素材で伸び縮みしないので、施工の際に柄が
調整しづらい傾向がある。
ストライプ柄
傾斜のある壁にストライプ柄の壁紙を張る際は要注意。特に洗面室など
狭い箇所に、細いストライプ柄の壁紙を全面に張ろうとすると、入り隅の
部分でズレが生じやすくなってしまう。どこか一面にアクセントとして
張ったり、ストライプの幅が広いものを選ぶとごまかしがきく。
機能性壁紙
機能性壁紙の中には、ジョイント部が開きやすいものもある。
機能性壁紙を使用した現場では、ジョイント部が開きやすく、あちこち口が
開いてしまうことも…。壁紙のつなぎ目部分の下に、40mm幅ほどの細長い
薄紙を張って接着するなど工夫しても、どうしても仕上がりに響いてしまう。
\現場調査、ココに注意!/
壁紙の張替の場合、下地の状態はよくチェックします。特に下地ボード
等のヒビや継ぎ目のズレがあった場合は、それを改善する為に費用がアップ
する可能性がありますので注意しています。また、新規のお客様の場合、
「何回目の張り替え工事になりますか?」とお聞きします。壁紙は張り換える
度に仕上げが悪くなりますので、その点をお客様に理解して頂く為です。
(某営業マン談)
張替の場合は下地の状態をしっかり調査し現況を確認しておきます。
現況の下地にあった処理をした上で壁紙を張るようにしています。壁紙の
張り合わせ部分や端のシール打ち部分などの仕上がりを気を付けています。
壁紙の張り合わせ部分で柄が合っていなかったり、コーキング処理の仕上がり
が汚かったりするとすべての印象が悪くなってしまいます。(某営業マン談)
下地の状況をしっかりと確認し、状況によって提案する壁紙を変えています。
下地の状況があまり良くない場合は厚めのクロスで提案しています。また、
工事によっては、既存の扉やケーシング材が残る場合があるため、仕上がりの
お部屋イメージをお客様としっかり打合せし、扉なども提案しております。
(某営業マン談)
特に、下地の悪い現場はクレームになるので、気を付けています。下地の
素材によっては、合板下地を捨て張りしてから施工します。また新築向き壁紙と
リフォーム向き壁紙の違いをしっかり説明して、張った後にクレームにならない
ようにしています。(某営業マン談)
クラック及び下地の状態を確認します。やはり、下地の状態が仕上りに
つながるので下地が良くない場合は、お客様にその旨をご報告します。
(某営業マン談)
床との取り合い、窓部等のカビ・はがれ、ボードジョイント部の確認、
パテの上の浮き状態を確認します。また提案の際は、既存クロスのはがれを
予想して、下地が出る・出ないを確認し厚みを選定します。(某営業マン談)
壁紙は、柄物、ストライプ柄、多機能性壁紙と、クロス別によって注意ポイントに
違いがあるため、施工時には十分に注意を払うようにしよう。
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