教えて! 敏腕営業のスケジュール拝見
残業ほぼ0で年間売上1億円
フレッシュハウス中野鷺宮営業所(東京都中野区)永迫奨さん
前職は内装・大工職人をしていた。4年半職人として働き、リフォーム営業へ転身。入社して8年目。年間売上1億円。家では4歳、2歳の子ども達のお父さん。
子育てとの両立の鍵は職人との良好な関係
永迫さんは年間売上1億円という結果を出しながら、残業はほとんどしない。理由は共働きで、子ども達の送り迎えや食事準備を夫婦で分担しているからだ。定時は18時で、子ども達の迎えの時間が18時30分。これでは、残業する時間は取れそうもない。
効率化のポイントは、3つのスケジュール帳を使い分ける管理方法の他、職人と良好な関係を築くことにある。前職が職人ということもあり、職人の考えが理解できることが強み。職人との信頼関係の有無は、効率化に大きく関わる。日頃から良好な関係を築けていれば、小さな現場なら職人に任せられる。現場に行かず、事務作業に専念できる日を作れるのだ。
また、電話に加えて業務用チャットでもこまめに連絡を取る。打ち合わせ段階での紙ベースでのイメージと現場は異なることも多いが、それを職人が知らせてくれる。このようにチャット上でイメージを共有できるので、ミスも最小限になった。
永迫さんのスケジュール
ポイント1 打ち合わせは1日2件
日によってばらつきはあるが、打ち合わせは、だいたい10時30分と14時の1日2件までと決めている。特に、午前中の打ち合わせはお昼という区切りの時間があるので長引きにくい。午後は、事務作業の時間を取りたいので1件にとどめる。
ポイント2 スキマ時間に職人と雑談
良好な関係性作りのために、職人とコミュニケーションを意識的にとる。内容は仕事の話以外にも、たわいのない雑談が多い。休憩中に、それぞれの好みを把握した飲み物を差し入れることも。職人がSNSを見ていたら声をかけ、IDを聞き出し「いいね」するなど反応することも忘れない。
ポイント3 見積もりパーティデー
事務作業に専念する「見積もりパーティ」の日を設けている。そのためには現場を職人に任せられるよう、職人と施主の関係性を構築しておくことが重要。職人と話している所にあえて施主を巻き込むなど、日頃から和やかな雰囲気作りを心がけている。
永迫さん流スケジュール管理法
3つのスケジュールを使い分け
01.職人のスケジュールがぱっとわかるように
会社で発行しているカレンダーをB5サイズにして、職人専用のスケジュールを自作。職人ごとに色分けをしてすぐわかるようにしておく。施主との打ち合わせ時に工事の予定が決めやすくなり効率的。
▲職人スケジュールイメージ
02.個人の予定はマンスリー手帳
施主は赤、現場は青、会議やアフターメンテナンスは緑、プライベートは黒とフリクションで色分けして管理。マンスリー手帳におさまるくらいの仕事量がベスト。
▲マンスリー手帳
03.社内の管理は専用のシステムで
社内専用システムで全員の予定を見ることができる。部下の動きにも目を向けておき、声かけなど気遣いも忘れない。
リフォマガ2022年11月号掲載
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