現場の段取り① スムーズな工程組

顧客目線の工程づくりがスムーズな進行の鍵

 工程を組む際、短い期間で効率的に工程を組むことだけに意識が向きがちだ。だがそれだけでは、まだ段取りが十分とは言えない。荷物の片づけや移動、養生など事前の下準備もしっかりと工程に組み込もう。

「お客様には、今日何をするのか?といった工事の予定より、家具はいつまでに移動しなくてはいけない、トイレはいつまで使えないなど、生活にまつわることをお伝えすることが大切です。お客様に協力頂くことで工事がスムーズに運ぶのです」と営業・施工管理歴26年のベテランは話す。また様々な事態を想定した上でゆとりある工程を組むことも大切だ。「職人がインフルエンザにかかり、代わりの職人を手配できず工程がずれた」(営業歴30年・経営者・男性)や「大工工事の追加が出てしまい内装工事が延期に。職人の手配ができず3〜4日現場を空けてしまった」(営業歴13年・女性)というケースもある。まずは、あらゆる事態を想定した上で余裕を持った工程組みを心掛けよう。


【工程1】荷物の移動や養生日など

工事以外の予定も組み込む

リフォームは施主と二人三脚で進められる

 在宅工事が基本のリフォームは、大規模になればなるほど施主の協力が必要不可欠だ。箪笥やピアノなどの家具移動は、男手が必要な場合もある。早めに伝え、可能な限り事前に片づけておいてもらう。二度手間にならないよう、どこに移動すればいいのかも具体的に指示。これを怠ると、貴重品を壊したり、養生が中途半端で埃まみれなったりとクレームを引き起こす。

▲トメさんに荷物の移動をお願いするのを忘れていたリコ。まずは台所の片付けからスタートしたため、半日遅れで解体作業がスタート。リフォーム初日から工程がずれてしまった。


【工程2】予想外の事は必ず起こる 

余裕を持って工程を組もう

リフォームにはまさかがつきもの

綿密に工程を組み、職人手配することで工期短縮が可能だ。だがリフォームには予想外の出来事がつきものだ。余裕のない工程を組んだことが仇となり、むしろ工期が大幅に遅れてしまうこともある。少しゆとりがある位の工程がベストだ。

▲キッチンを解体すると、通し柱が腐っており新たな処置が必要なこと

が判明。水道屋と電気屋の職人はますます手持ち無沙汰に。


とある営業マンたちの取り組み

★工期短縮をするのに、出来るだけ工種ごとにパラレルに工程を組みます。

★天候にも配慮し、「予備日」を入れたうえで作業の進行を組み立てます。またお施主様の在宅日を予め伺い、中間・完了検査の予定を立てます。

★工程を組む際は、お客様の都合をよく加味し、お客様が予定を無理に調整しなくてもいいように配慮しています。


スムーズな工程表づくりで

リフォーム工事をトラブルなく進行させていこう!


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