勝手に比較!住宅の設備・建材まとめてみました!~システム収納編

自由度の高い収納プラン

ユニットを組み合わせてつくるシステム収納。既製品の家具より自由度が高く、効率的な収納を用途に応じてプランニングできる。満足のいく収納計画で収納の悩みを解決したい。



悩みに寄り添って顧客に合わせた収納をプランニング

システム収納は、規格化された部材や部品で成り立っているため、無駄なく効率的に収納を構成できる。施工性がよく、現場での作業を簡略化できる。ユニットの組み合わせにより、設置場所にあわせてサイズを調整でき、ミリ単位でプランニングできるものもある。無駄な隙間をなくすなど、ジャストサイズで配置することが可能だ。ボックスを組み合わせるタイプやパネルタイプ、棚板と棚柱でつくるものなどがある。

統一感のあるすっきりしたデザインに仕上がるのも魅力で、リビングやキッチン、玄関収納に多く採用されている。ものに合わせたパーツを選んで、使いやすいクローゼットをつくったり、サニタリーや家事コーナー、ワークスペースなどとしても活用できる。

納期が安定してきたこと、低価格化が進んだことなどにより、以前に比べて提案しやすくなった。収納の悩みを持つ人は多い。何をどれくらい収納したいのかをしっかりヒアリングして、喜ばれる提案につなげたい。



オプションパーツを活用してカスタマイズ

用途に合わせた収納をつくるには、収納するものの大きさ、数、収納方法にあわせてプランを考える。さまざまなオプションパーツをうまく活用して、使い勝手のよい収納をつくりたい。



オプションを取り入れて「お悩みあるある」を解決!

“配線コードがごちゃごちゃで困る”

そんな時は➡配線ユニットを活用し棚の内部で配線を行えば、見た目すっきり。コードレス掃除機などを充電しながら収納するユニットなどもある。

▲周辺機器の配線を集約できるマルチメディアコンセント

写真提供/大建工業


“クローゼットの中が片づけられない”

そんな時は➡引き出しやスラックス用のハンガー、ネクタイ掛けなど、オプションパーツを活用。収納物に応じたオプションが使いやすさに直結する。

▲小物を見せながら収納できるディスプレイ引き出し

写真提供/永大産業


“ワークスペースがほしいけど、場所がない”

そんな時は➡システム収納の一部に格納型デスクを組み入れると、使わないときは邪魔にならないようにたためる。

▲使うときだけ扉を開けるとデスクになる格納デスクユニット

写真提供/パナソニック



場所別 システム収納のバリエーション

【リビング】

  • ものが集まるリビングを片づけやすく
  • 壁面一面の収納なら、たっぷり収納フロートタイプやオープン棚タイプなどもある
  • 配線計画を念入りに

ミセル(大建工業)


【ワークスペース】

  • 書類を収納する棚や引き出しも設置
  • パソコン接続などの環境も整える省スペースでつくるなら格納デスクを
  • 家事グッズを収納すれば家事スペースに

キュビオス(パナソニック)


【キッチン】

  • キッチンツール、家電、食材をしっかり収納
  • カウンターをつくると作業スペースになる
  • ゴミ箱置き場があると便利家電のためのコンセントを設置

ヴィータス(LIXIL)


【ランドリー】

  • 洗濯機と洗面台の間を収納に活かせる
  • 洗濯機まわりの消耗品・日用品を収納
  • 見せたくないものを収納できる開き戸
  • サッと手に取りたいものはオープン棚に

ラクエル(南海プライウッド)


【玄関】

  • すっきり片づいた玄関に
  • 靴の高さに合わせて棚板を調整できる
  • 傘かけやコート収納などがあると便利
  • アウトドア用品やベビーカーなどの収納にも

フィルフィット(永大産業)


【クローゼット】

  • 出し入れがスムーズにできるプランに
  • ものに合わせて収納方法を工夫する
  • ポール、棚、引き出しを組み合わせるスラックス、ネクタイなど専用パーツを活用

ヴィータスパネル(LIXIL)



リフォマガ2022年6月号掲載

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