認められた商品にはCPマーク
「CP錠」とは「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民共同会議」によって防犯性が高いと評価され、「防犯性能の高い建物部品」として認められたものです。具体的には侵入者が建物内部に侵入可能になるまでの「抵抗時間」が5分以上のものには「CPマーク」が表示されています。CPはCrime Preventionの略で「防犯」を意味します。
CP錠は耐ピッキング性能や耐サムターン回し性能、耐カギ穴壊し性能などの信頼性の高い防犯性能が備わっています。鍵以外にもドアやサッシ、ガラス、フィルム、シャッターなどがCP認定を受けています。リフォームでは玄関錠だけでなく窓まわりなどの防犯対策を合わせて行うと効果的です。
電気錠もCP認定化されています。電気錠は従来のCP部品に対する試験項目に加え、電気及びシステム的な側面で防犯性能が加えられています。CP認定品は、スタンガンなどの静電気(高電圧)による開錠や、さまざまな周波数を使った開錠など、外部からの攻撃に対し5分間耐えられる性能を持ちます。さらに、電気製品としての規格もクリアしており、安全性や利便性も高いのが特徴です。
商品選びのポイント
タイプごとの特徴把握
既存住宅にCP錠を取り付ける方法は大きく分けて「ドアごと交換する」「鍵のみを交換する」「補助錠として取り付ける」の3つです。補助錠として取り付ける方法が一番安価であり、商品と取り付け工事費を含め費用は2万5千円~5万5千円程度です。商品単体の価格を、同型の従来品と比較すると、1万円前後の従来品に対し、CP錠は1万8千円ほどになり導入のコスト高がネックになります。
1分間で理解するCP錠
チェック1 リフォームによるCP錠の取り付け方法
チェック2 CP錠とは?
2002年11月に設置された「防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」によって防犯性が高いと評価され「防犯建物部品として認められたものにCPマーク」が表示されます。
▲CPマーク
チェック3
耐サムターン回し性能
サムターンとは、ドアノブについているツマミのことです。したがって、玄関扉のすき間から特殊な工具などで、郵便受けなどを破壊して手を入れ、扉の内側にあるサムターンを回して解錠する手口を防ぐ性能ということです。
耐カギ穴壊し性能
工具などによって鍵のシリンダー自体を破壊し、錠内部の機構を操作する方法によって開錠することを防ぐ性能のことです。
ワンポイント
CPマークは、防犯性が高いと評価されればカギ以外のものでも表示することが可能です。カギ以外には、ドア、引き戸、ガラス戸、サッシ、ガラス、雨戸、面格子、窓シャッターがあります。
リフォマガ2021年7月号掲載
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