開き方は大きく分けて3タイプ
敷地の中と外とのつながりをもつ「門扉」は、その家の顔ともいうべき重要なエクステリアです。黒やこげ茶色など特定の色が多く使われていましたが、近年はさまざまなカラーのものが登場してきています。
門扉は、大きく分けて門の吊り方と開き方のタイプによって分類されます。門の吊り方には「門柱仕様」「埋め込み仕様」の2タイプがあります。門柱仕様は、門扉をつるために専用のアルミ門柱を用いる方式です。埋め込み仕様は、石柱や石塀などに金具を埋め込んで門扉を吊る方式です。
開き方では、「両開き」「片開き」「親子仕様」があります。スタンダードな両開きは、両側が開くため、大きい荷物の搬入や、車椅子での移動などにも十分なスペースがあります。ただし、その分開口スペースを十分とる必要があります。一方、片開きは扉1枚のみの省スペースで設置が可能です。しかし、両開きほどの幅がないため大きな荷物の搬入などは難しい場合もあります。親子仕様は、片開きタイプの扉の横に小さな扉が付いているタイプです。普段は片開きで使用しますが大きな荷物の搬入の際には、小さな扉も開いて使用します。
商品選びのポイント
扉の間口は60cm以上必要
一般的に扉の間口は、スムーズな出入りをするために、少なくとも60cm程度(両扉合わせ120cm以上)必要だといわれています。また、扉の高さは、“外部の視線を遮ることを優先する”“扉の圧迫感を抑えることを優先する”など、目的に応じて設定する必要があります。
1分間で理解する門扉
チェック1 門扉の吊り方と開き方の種類
チェック2 扉の取り付け位置に注意
門扉は、扉(外開き)を開閉する際に扉が通路に出ないよう、扉の取り付け位置を家側にセットバックする必要があります。しっかり周囲の環境を確認して十分なスペースを確保しましょう。
トレンド
奥行きがないスペースにも設置可能な、横方向に開く「スライド門扉」は車椅子やベビーカーでも通りやすく需要がのびています。ただし、スライド方向に扉引き込みスペースが必要です。また、「伸縮門扉」は横幅に合わせて柔軟に対応が可能な上、扉の引き込みスペースも不要ですが、扉の畳み代を引いた有効開口が目的に応じて十分にとれるかどうか確認することが重要です。
リフォマガ2021年6月号掲載
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