子どもでも分かる設備建材~タンクレストイレ~

多種多様で仕組みが難解な設備・建材について、5才の女の子リノちゃんがリフォーム商材に詳しいロボ助に教わるシリーズ企画。お客様に商材について詳しく説明出来るようになろう。



タンクレストイレとは

タンスレストイレとは、洗浄のための水をためておくタンクがない便器のことだよ。水道の水圧で洗浄するから、タンクがいらないんだ。日本で最初にタンクレストイレが発売されたのは、今から27年前の1993年だよ。タンク式トイレより価格は高いけど、高機能で見た目もおしゃれだからとっても人気があるんだよ。



タンクレストイレのしくみ

「水道直結方式」といって、水道管から直接便器に水を流すしくみだよ。水道管と便器の間にバルブ(弁)があり、これを開いたり閉じたりして水の出し止めを制御しているよ。



タンクレストイレのメリットは?

省スペースで設置できる

タンクのない分だけ便器を奥に設置できるから、手前に10cmほどのスペースができるよ。タンクがないから高さも抑えられるよ。


掃除がしやすい

便器のうしろに空間がないから、ほこりや汚れがたまらない。床の掃除もしやすい。


超節水

少しの水で効率よく洗浄するさまざまな工夫がされていて、節水にもつながるよ。最新のタンク式トイレも使用する水の量は少ないけれど、タンクレスならもっと少ないよ。

▲1回の洗浄で使う水の量



タンクレストイレで気をつけることは?

一定以上の水圧が必要

メーカーが指定する必要最低水圧を満たしていないと、流れが悪くなったり、詰まりが発生することがある。戸建の2階やマンションの高層階、高台の住宅などは水圧が低いので気をつけよう。最近は、タンク式と同程度の水圧で設置できるものもある。


手洗い場が別に必要

タンクレストイレには手を洗う場所がついていないので、トイレの中やトイレの近くに手洗い場を設置する必要がある。なかには手洗いがついたタンクレストイレもある。


修理費が高くなりがち

タンクレスには多くの電子部品が使われていて構造も複雑。故障した際に自分で直すのは難しく、メーカーや業者に修理してもらう必要がある。このため修理代はタンク式より高くなりがちだ。また、便器と温水洗浄便座が一体になっているため、温水洗浄便座だけが壊れても便器の交換が必要になるケースも。


停電時には使いにくい

タンク式は停電時でもレバーを回せば水が流れるが、タンクレスは水を流すのに電気を使うため、停電時はバケツで水を流す必要がある。最新のタンクレスには、停電時でも使えるようバッテリーを内蔵したものや、乾電池が使えるもの、停電用レバーで操作できるものなどがある。


リフォマガ2020年12月号掲載

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