電気使用量は電気温水器の約3分の1
「エコキュート」は、ヒートポンプ技術を使い電気と空気中の熱でお湯を沸かす給湯器です。電力エネルギーでヒートポンプユニットを動かすことで大気中の熱を集める仕組みで、集めた熱は圧縮してお湯を沸かす熱源にします。設置時のコストは電気温水器と比べて高くなりますが、電気エネルギーだけでお湯を沸かす電気温水器に比べると消費電力は約三分の一で済みます。
エコキュートの「エコ」は、エコロジーとエコノミーをかけたもので、経済的で環境に優しい給湯器「キュート」という意味です。正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯器」です。
エコキュートを設置する際、コンロをIHにしてオール電化にするのか、ガスを残すのかを検討する必要もあります。割安な深夜電力を使用する電気料金のプランを比較検討して、住まい方に合った計画を立てることが大切です。さらに、エコキュートを検討する時に重要となるポイントが、設置スペースです。電気温水器は貯湯タンクだけで済みますが、エコキュートは貯湯タンクの他にヒートポンプを置くスペースも必要となります。
商品選びのポイント
家族構成や使用量に応じて選ぶ
エコキュートは、深夜電力でお湯を沸かし保温する貯湯式の給湯機器です。したがって、家族構成や使用量に応じたタンク容量を選ぶ必要があります。通常のスタンダードタイプ、奥行を45cm程度にスリムにした薄型タイプ、シャワー圧が強くお湯張りもスピーディーな水道直圧タイプ・超高圧タイプ、少人数世帯専用タイプ、より小スペースに対応したコンパクトタイプなどの種類がありますので、ニーズに応じた仕様を選びましょう。
1分間で理解するエコキュート
チェック! エコキュートのタイプ一覧
トレンド
2001年に登場したエコキュートですが、補助金制度などの後押しもあり、今では電気給湯器の主流となっています。自動で配管掃除を行ってくれるものや、ふろ湯はり回路を2系統にすることで、約2倍の速度でお湯張りできるもの、その日の入浴前の気分や家族ひとりひとりに合わせてお風呂の湯温を簡単に設定できるものなど、メーカーによって特徴の違いがあります。
リフォマガ2021年1月号掲載
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