たっぷりお湯を使える給湯器 ガス給湯器

お風呂の湯張りも自動で行う

「ガス給湯器」には「屋内型」と「屋外型」があり、シャワーや洗面所、キッチンなど家中の給湯が行える「給湯専用」と、風呂沸かし機能も付いた「ガス風呂給湯器」と暖房もできる「給湯暖房用熱源機」の3タイプに分かれます。給湯専用は、蛇口やシャワーなどからの出湯のみで自動湯張りなどの機能はありません。一方、ガス風呂給湯器は循環アダプタが設置されていて自動湯張りや追い焚き機能などが付いています。さらに『給湯暖房用熱源機』は、温めたお湯を利用した床暖房や、浴室暖房乾燥機などの暖房機能を持つ高機能のガス給湯器です。

ガス風呂給湯器は、自動でお湯張りをする「オート」と、自動足し湯・自動保温・自動洗浄の機能も付いた「フルオート」があります。自動洗浄は追い焚き配管を自動で洗浄する機能です。

ガス給湯器は、水道の水が熱交換器を通過する際に加熱されてお湯になる「瞬間式」のため、貯湯タンクが不要な上、お湯がなくなるということがありません。ただし、浴室と台所など、複数の場所で同時にお湯を使用すると、機器の給湯能力によっては、温度が下がったり、量が安定しなかったりすることがあります。また、給湯の際にはガスの燃焼音が出るので設置場所には注意が必要です。



商品選びのポイント

家族人数で号数を選ぶ

ガス給湯器は、給湯能力が号数で分かれています。たとえば、水温+25℃のお湯を1分間に20ℓ出せば20号となります。号数が大きくなるほど給湯能力が高くなります。目安は、1~2人暮らしの場合は「16号」、2~3人家族は「20号」、4~5人家族の場合は「24号」です。ガス給湯器には「都市ガス用」と「プロパン用」があるので確認が必要です。



1分間で理解するガス給湯器

チェック1 世帯構成と号数の目安


チェック2 長期使用製品安全点検制度

一般的にガス給湯器の寿命は10年といわれていますが、ガス給湯器による死亡事故などを受け、平成21年4月より、「長期使用製品安全点検制度」が施行されています。特定の商品(特定保守製品)は、定められた設計標準仕様期間後も継続使用する場合は点検を行い、その結果を踏まえた措置が必要となります。該当する商品は、有償での点検、整備を行う必要があります。

※都市ガス用のガス機器の場合、屋内に設置されているガス瞬間湯沸器及びガスバーナー付きふろがまが対象となります。


トレンド

ガス給湯器は、年々コンパクト化、軽量化が進み設置しやすくなりました。また、大雪や地震による災害等で、万が一停電となった場合、ガスと水道が使用可能であれば、停電対応ユニット(別売)を車のアクセサリーソケットに接続することで給湯のみ使用することができる商品もでてきています。



リフォマガ2020年11月号掲載

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