施主の家族に高齢の方や子供がいるならば、浴室の安全面や使いやすさには十分配慮したものにしたい。今回リフォマガでは、主要5メーカーの戸建用システムバスをリサーチし、高齢者や子供が使いやすい浴室選びのポイントを3つ(1 浴槽のまたぎ高さと内外段差、2 あたたかさへの工夫、3 カウンターまわりの工夫)にまとめた。全てが標準仕様ではなく、オプション品もあるので、実際にショールームで体験しながら、必要なものを選んでいこう。
高齢者や子供が使いやすいポイント 1
浴槽のまたぎ高さと内外段差
浴槽のまたぎが低い浴槽は、浴槽に入りやすく、転倒の危険性が低い。あまり低くしすぎると逆に入りにくくなるため、注意が必要だ。
TOTO サザナ浴槽
またぎ高さは42cm、内外段差は8cm
サザナの浴槽は5タイプの浴槽があり、またぎ高さは42cm、内外段差は8cmとなっている。ラウンド浴槽のみ腰掛けスペース(写真1)が、ラウンド浴槽、ワイド浴槽、スクエア浴槽、スーパーワイド浴槽には、つかみやすい浴槽フチ(写真2)がある。
Panasonic リフォムス スマイル浴槽
またぎ高さは42cm、内外段差は3cm
リフォムスのスマイル浴槽のまたぎ高さは42cm、内外段差は3cm。またぎ込み部分が5cm低いから、足を高くあげる必要がなく、姿勢が安定し、出入りが楽に。座って出入りすることも可能で、薄い浴槽の縁がつかみやすく、浴槽内手すりで立ち座りも楽に。
LIXIL スパージュ・アライズ浴槽
またぎ高さは44.8cm、内外段差は3.2cm
LIXILのシステムバスシリーズであるスパージュ、アライズともに、またぎ高さは44.8cm、内外段差は3.2cmとなっている。手すり(サポートパック)と組合わせて腰掛付保温フタを利用すれば、浴槽縁に腰をかけながら、出入りもできる。
クリナップ アクリアバス スムーズ浴槽
またぎ高さは36.5cm、内外段差は約9cm
アクリアバスのスムーズ浴槽のまたぎ高さは36.5cm、内外段差は約9cm。安全性を考慮して、またぎ込み部分が7.5cm低くなっているから、浴槽太縁に腰をかけての入浴動作が楽になる。オプションで、浴槽底面に足ピタフロアと同様のすべりにくい加工を施したアクリストン浴槽もある。
ハウステック フェリテプラス・フェリテ 楽のび浴槽
またぎ高さは39cm、内外段差は0cm
フェリテプラス・フェリテの楽のび浴槽(コレンテ・コレンテワイド)のまたぎ高さは39cm、内外段差は0cm。従来品より約6cm低く、誰でも安定した姿勢で出入り可能。また浴槽底面と洗い場床との段差をなくし、内外段差は0に。足を自然に下ろしやすく姿勢が安定するから、より安心。
リフォマガ2020年2月号掲載
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