商品の安定性高く張替えも容易
室内の壁材としておなじみの「ビニールクロス」は、主に塩化ビニールを用いた壁紙で、張替えも容易である上、コストパフォーマンスにも優れた仕上げ材として、高いシェアを誇っています。
ビニールクロスには、大きく分けて通常の「量産品」とより付加価値を高めた「一般品(1000番クロス)」があります。量産品は、コストパフォーマンスが高く、一般品に比べて生地が厚いため、下地を拾いにくく貼りやすいというメリットもあります。
一般品(1000番クロス)は、「定価が1,000円/m」ということからそう呼ばれており、量産品クロスよりも高価です。その理由は豊富なデザインと多彩な機能にあります。汚れ防止・表面強化・消臭・マイナスイオン・アレルギー抑制・吸放湿などの機能性をもったクロスがあり、インテリアに合わせてアンティーク調のお部屋にしたり、かわいいペットと快適に過ごすために消臭機能のある壁紙にリフォームしたりと用途は様々です。量産品に比べると高コストですが、クロスにこだわりたいという人に人気です。
商品選びのポイント
部屋の使用目的、生活スタイルで
商品を選ぶ際はその部屋の使用目的や生活スタイルなどに応じて、コスト優先で通常の「量産品」にするか、高コストでもさまざまな機能を持つ「一般品」にするかをまず決めましょう。カラーバリエーションだけでなく、キャラクターや花柄など、デザインバリエーションも豊富になってきていますから、その部屋に合ったデザインを選ぶと良いでしょう。
1分間で理解するビニールクロス
チェック1 クロスの種類
チェック2 ビニールクロスと揮発性
圧倒的なシェアを誇るビニールクロスですが、一時シェアを落としたことがあります。一部商品で使用されていた可塑剤(ビニールクロスをやわらかくするための材料)が空気中に揮発することなどが問題視されたためです。現在では、難揮発性の可塑剤が使用され、問題がクリアされています。
トレンド
気軽に張り替えられる壁紙やアクセントウォールの普及により、ユニークな壁紙デザインを積極的に取り入れる人が増えています。写真をプリントしたり、美しいグラデーションを出したりできる「デジタルプリント壁紙」や、凹凸のある自然素材の質感を持ったクロス、メタリック色やレンガやコンクリートをモチーフにしたデザイン、黒板になる壁紙などあります。
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