リピート客が増えると、長期的に営業スケジュールを立てることができ、安定した営業活動につながる。
「次の時も頼むね」と言っていただくためには、工事の満足度、信頼関係はもちろんのこと、次の工事につなげるきっかけ作りも重要なポイントだ。工事中のお宅で点検のチャンスがあれば、可能な範囲でお客様に喜ばれる補修やアドバイスをして、次の工事への関心を高めてもらおう。
~浴室編~
タイル貼りの在来浴室であれば、いずれユニットバスに交換する可能性もあり、いろいろアドバイスを求められると覚悟して点検しよう。ユニットバスの場合でも25年くらい経つとそろそろ新しいものに交換しようと考えるようになるので、点検の際に「何年くらいたちますか」と経年を確認しておこう。
水栓金具から出る湯水が弱すぎる(強すぎる)場合の調整
①普段の使用状況を知るため、水量とハンドルの位置を確認した後水を止める。
②水栓金具ごとについている手元止水栓(器具により位置が異なる)をいったん閉める。
③ハンドルを①で確認した位置まで開く。
④手元止水栓を少しずつ開いていき、使いやすい水量になるまで微調整する。
浴室でよく出る質問
シーリングの切れが気になる
タイル貼りの在来浴室でシールが切れていると水が漏れるため、浴槽とタイルの間の隙間に打たれているシーリングの切れがないかのチェックが必要だ。但しシーリングを打ちなおすのは技術が要るため少し練習してできるものではない。水回り用の補修グッズで応急措置をするくらいなら素人でもできる。他にタイルのヒビや入り隅の隙間など、水がまわりやすい箇所をチェックしよう。
ユニットバスの排水が流れにくい
排水口や排水トラップ(外せるタイプの場合)の掃除をしても解消されない場合は排水管の詰まりが考えられる。排水口付近にあるものならラバーカップ(トイレの詰まりで使う先端にゴムがついた道具)で取れることが多いが、少し奥の方の詰まりはワイヤーブラシで掻き出す方法がある。それでもだめなら費用が発生するが、高圧洗浄などを検討する。
また、ゴボゴボ音がして排水が悪い場合は「ダブルトラップ」が疑われる(イラスト)。
ユニットバスに付属しているトラップの他に排水桝や排水管の中にトラップがある場合、ダブルトラップ(二重封水)になり、2つのトラップ間にたまった空気が抵抗となって排水不良をおこしてしまう現象。排水桝にあるトラップが図のように上を向いていたり、水に浸かっている場合は向きを変えたり取り外すことで解消することが多い。
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