収納力と機能性が向上 キッチンキャビネット

「開き戸」と「引き出し」の2タイプ

キッチンの収納を担う「キッチンキャビネット」は、吊り戸を無くしてオープンにするキッチンが普及したことにより、フロアキャビネットの収納力と機能性がますます重要になってきています。そのフロアキャビネットには、「開き戸」タイプと「引き出し」タイプがあります。

「開き戸」タイプは、価格がリーズナブルな点や、開口部が大きく、大きなものを収納できるという点が特徴です。デメリットとしては、かがんで手前のモノをどけないと、奥のモノを取り出せない点があげられます。

「引き出し」タイプは、奥の物も取り出しやすくデッドスペースが少ないため、収納力が高いのが特徴です。近年では、引き出しタイプが主流になっており、以前は高さ調整の空間でしかなかったケコミ部分も引出し収納として有効活用されるようになりました。

またデッドスペースになりがちだった引き出しの上部に内引き出しを設置したり、引き出しの手前側に小物を収納するポケットを付けるなど、収納スペースに工夫を凝らした商品が増えています。

またスライドレールの改良により、奥のものまで楽に取り出せるフルオープンタイプが多くなりました。デメリットとしては、耐荷重に限度がある点などが挙げられます。



商品選びのポイント

収納力、作業性と清掃性のバランス商品選びのポイントは、必要なものが入る「収納力」、入れたモノを取り出す際の「作業性」、奥まで手が届いて掃除できる「清掃性」などが挙げられます。

引き出し収納では、入れるものの大きさ、例えば一升瓶を入れる場合は内部の高さチェックも必要です。



1分間で理解するキッチンキャビネット

チェック1 キッチン扉(面材)の仕様

主に木質素材の上に樹脂系のコーティングを施し仕上げられています。仕上げ方で見た目や清掃性が大きく異なります。

メラミン扉▶メラミン樹脂を含侵させたシート剤を重ね合わせた樹脂板。色、柄も豊富。

塗装扉▶塗装を施すことで見た目だけでなく塗膜のコートによりキズにも強くなる。

天然木扉▶突き板と呼ばれる極薄の板を張って仕上げたもの。天然木の自然な風合い。

※キャビネットには総ステンレス仕上げもあります。価格は高めですが、清掃性や耐久性に優れています。


チェック2 キャビネットの比較


チェック3 吊り戸設置の注意事項


トレンド

かつては、キッチン下台(フロア収納)は開き扉タイプが主流でしたが、近年は、引出しタイプが基本スタイルとなりました。

シリーズ・価格の違いにより引出しレールの耐荷重や、ソフトクローズ機能なども変わります。吊戸の機能性も充実し、ソフトダウンウォールや電動昇降式など、手が届かない収納に配慮された商品が人気です

 

 

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