Mrs.くりっきーの失敗談9 浴室床のバリアフリーで、隣家が丸見えに?

失敗から学べることもある! コラムの第9回!


Mrs.くりっきーのプロフィール

新築・リフォーム業界で20年近くリフォーム営業・プランニングの仕事に携わる。現在はリフォマガ編集部員として自身の経験や仕事術を全国の営業マンに向けて発信している。



一戸建ての1階の浴室をタイル貼りの浴室から、ユニットバスに交換する工事がありました。

窓は交換せずに既存のものを使う計画です。既存の浴室の床は、洗面所の床から10センチほど下がっていましたが、床を上げて段差無しのバリアフリーになります。

施主は高齢のご夫婦。段差が無くなることをお話すると、とても喜んでいらっしゃいました。

無事工事が終わり、工事後1か月点検に伺った時のこと。奥様が申し訳なさそうに「実はお風呂から隣の家が丸見えになってしまって…。ということは、お隣からもうちのお風呂の中が見えるということですよね…。」と。

意味がわからずポカンとしていたら、ご主人が「床が高くなったからだよ。僕は前のお風呂の時から、立ち上がるとお隣りが見えていたんだけど、妻は窓より下に目があったらしい。今回床が高くなったことで、窓から外が見えるようになったようだ。」と説明してくださいました。

つまり、バリアフリー工事で浴室の床が上がったことで、中にいる人の視線が高くなってしまったのです。もしかすると、気づかなかっただけで、以前から浴室の中が見えていたかもしれません。しかし、床がバリアフリーになることでこんな支障が出るとは全く頭にありませんでした。

結局この時はルーバー面格子を取り付けることになりました。


【どうしたら失敗を防げたのか…】

既存窓を使用してのバリアフリー工事は、浴室の床が上がり、中にいる人の視線も高くなるということを認識しておくべきでした。そしてこのような問題が懸念される場合、事前に説明すれば、計画段階で問題も回避できます。

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