リフォーム営業初心者のために、床リフォームの現場調査について分かりやすく詳しく解説!床リフォームのエキスパートを目指そう!
Point4 床現調の注意点
床は不具合が生じやすい部位だ。安全性が求められる床は、問題Point5床の材料があれば指摘して、どこまで工事をするかを相談して決めよう。
1 和室を床だけフローリングに。あれ、襖の下が…
和室を床だけフローリングにすることが多いが、フローリングの厚みは畳より薄いため、畳の厚みに違いはあるものの数センチ床が下がることになる。リフォームの際、押し入れの襖を交換しなかった場合、敷居が露出するので「一緒に交換すれば良かった」と言われることになりかねない。また掃き出し窓も同じことで、立ち上がりが出来て掃き出しでなくなる。事前にそうした問題を話合っておくようにしたい。
また管理センターで竣工図面をコピーする際に、マンション管理規約もコピーさせてもらおう。マンションにより、防音性能の基準が決められていることが多い。更に近隣に床リフォームの承諾をもらう必要があるマンションもあるため、事前にチェックを。
2 剥離洗浄でフローリングがよみがえることも
キッチンのフローリング床がまだらに真っ黒になり、張り替えや増し張りをしたいという要望が結構多いものだ。だが、単に油汚れとワックスの塗り重ねで真っ黒になっている場合は、ワックスを剥離洗浄してもう一度ワックスを塗るときれいに蘇ることもよくある。
フローリングの張替時期が10~15年ということで、この機会に床リフォームをするのが一番良いのだが、他の工事との予算の関係で費用をかけられない場合には剥離を試みるのも一案だ。現調の時に、何が原因で黒くなっているかを確認しよう。足ふきマットが常に濡れた状態でいるとフローリング自体が傷むこともある。剥離できるかどうか、この判断が他社の差別化になることもあるので、じっくりと調査しよう。
3 防音床の性能表示が混在している?
マンションの床の防音性能表示にはこれまで、「LL-45」などの表示方法(推定L等級)が使われてきたが、2008年から、(ΔL等級)が新しい表示方法として登場。メーカー各社のカタログでは両方の表示を併記している。変更となったいきさつは、「その床材を使えば、必ず推定L等級の性能が得られる」という誤解をまねいていたから。
新旧の遮音性能表示が混在していて、説明に苦慮するとこともあるだろう。製品のカタログに併記している新旧の表示を見てよく確認しよう。
4 床のレベルが6/1000以上下がっているときは要注意
床現調時に必要なのがレベル調査だ。レーザーを使い、1mで何ミリくらい下がりがあるかを確認する。図面に各ポイントの数値を書き込む。この調査で大きい下がりが確認された時は建物に何らかの問題があると考えられるため、建物を調査する必要がある。
例えば地盤の沈下による傾きであったり、シロアリの被害であったり、他にもさまざまな要因が考えられる。
レーザーで建具や柱などの垂直方向も確認しよう。床下地を調整して床を水平にした場合、建具枠がゆがんで見えるなどの支障も起こり得る。必要があれば事前にお客様に説明しよう。レーザーを持っていない時はスマホの建築アプリで代用もできる。
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