トイレにも暖房を設置して冬でも快適な空間にしたいもの。空間が小さく、使う時間も短いトイレに適した暖房とは?
トイレの暖房機器の選び方 ポイントはこれ!
◆邪魔にならない大きさのものを選ぶ
最近では、トイレなどの狭い場所にも設置できる小型のヒーターが多数揃っている。薄型や縦型など様々な形状や大きさがあるのでトイレスペースにあったヒーターを選ぼう。
◆安全面にも配慮して
床置きタイプは、ぶつかって倒す危険があるため、倒れた場合に自動で停止する機能が付いていると安心。壁付けや天井付けタイプなら、倒れたり、コードに足をひっかけたりする心配がない。
◆使うときだけ暖めるなら速暖性の高いものを
トイレを使用するときだけ暖めるなら、速暖性に優れたセラミックヒーターやカーボンヒーター、ハロゲンヒーターがおすすめ。人の動きを感知して自動でON・OFFする「人感センサー」付きなら、トイレに入った瞬間から暖まり、電気代も最小限に抑えられる。
暖房機器の種類
●温風で空気を暖める「温風式」
温風を吐き出して空気を暖める方式。
●赤外線でモノを温める「輻射熱式」
赤外線でモノを直接温める方式。赤外線があたった人や壁、天井などを温め、その熱(輻射熱)で空間も暖まる。赤外線は人の内側にまで入って熱に変わるため、身体を芯から温める効果もある。
●接して温める「伝導式」
直接触れて身体を温める方式。
【提案のひと工夫】
デグチホームズ(静岡県富士市)鈴木亮太さん
まずはトイレの断熱を
トイレの現地調査に伺ったとき、「このトイレは冬、すごく寒いだろうな」と感じることがよくあります。まず目につくのが窓。シングル硝子の引違窓が壁の端から端まで入っていることが多く、換気扇がついていない場合は冬でも窓を開けて換気しなければなりません。次に床下。他の部屋には床下に断熱材が入っているのにトイレには入っていないのです。床仕上げにCFシートが貼られている場合、フローリングに比べ冷たさを感じないのかもしれません。
お客様から「寒いので何か対策をしたい」というお話があると、私はまず窓の断熱をおすすめしています。内窓を入れることでだいぶ効果が期待されると思います。床下の断熱材を入れる作業は、近くにキッチンがあれば床下収納庫から入って作業しやすいのですが、床を解体しないと作業できないこともあります。部屋暖房付きトイレを入れる場合もその効果を発揮するために、断熱の状態を確認する必要があると思います。
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