初心者のための現場管理の基本 その4

現場管理で重要なことは、第一に安全管理。そして効率よく現場を回す工程管理と施工の品質管理が任務となる。特にリフォーム工事は施主が住みながらの工事が多いので、途中で工事がストップすると、施主の生活そのものに支障をきたすことになる。問題が起こったらその時に考えればいいという「出たとこ勝負の工事」ではなく、不測の事態にもすぐに対応できるように準備を整えて工事に臨もう。


工事中の管理

「QCDSE」という言葉を聞いたことがあるだろうか。これは施工管理の基本であるQuality(品質)、Cost(原価)、Delivery(工程、工期)、Safety(安全)、Environment(環境)の5つの頭文字をとったものだ。工事の大小に関わらず、管理の基本を踏まえて工事にチャレンジしよう。



進捗状況をこまめに確認

現場になかなか行けない時でも現場が動いているときはこまめに進捗状況を確認しよう。電話だけではなく、必要に応じて現場から写真を送ってもらおう。監督不在のまま工事が進むとやり直し工事が発生する危険がある。やり直し工事は、どちらに落ち度があるかの論争を招きお互い嫌な気持ちになるばかりでなく、工期のずれ、原価率のアップ、再取り付けによる品質の低下に至る。さらにお客様の信頼を損ねる結果となる。



資材置き場や廃材置き場をきれいに

資材置き場や廃材置き場のチェックを欠かさないようにしよう。崩れ落ちないか、風で飛ばされないか、雨に濡れないように養生をしているかなどをチェック。特に台風が近づいているときには暴風対策をしっかりする。物が飛んで隣家に被害を与えることが無いように。



預かった鍵はキーボックスで管理

施主不在の場合はキーボックスをとりつけ、預かった鍵を収納する。鍵を開閉する職人に番号を伝える。番号は「1234」のようなわかりやすい番号は避けた方が良いが、なるべく職人が覚えやすい番号を選ぶ。(例 工事監理者の名前が斎藤なので、「3110(さいとー)」等)。

《ここにも注意》

鍵を預かる時は鍵預かり証を作成しよう。どこの鍵を何本預かったか明確に。また保管方法も伝えよう。



安全対策を怠らない

例えば足場が建ったら、まずは危険な突起などがないか確認する。床養生がはがれかけていたら補修する。現場の整理整頓は安全に工事するためにも重要だ。また夏季は職人の熱中症対策にも気を配ろう。言うまでもなく、自分の健康管理にも気をつけよう。



トラブルゼロを目指そう!!

●内部工事では職人がトイレを使わせていただく旨、事前に施主にお願いする。但し、便器交換がある場合、交換後は使用しない。使用後の清掃に気を付けよう。

●シロアリ被害など、解体して発覚することがある。工期が遅れて浴室やキッチンをしばらく使えなくなる上、追加費用が発生する。施主に事前に下地の腐食があった場合のことも説明しておく必要がある。



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