立ち座りや移動を補助する手すり。使う人の身体状況に合わせて、必要な場所に使いやすい手すりを設置しよう。
手すりの選び方 ポイントはこれ!
◆「どの動作を補助したいのか」を明確に
トイレでは身体の向きを変えたり、立ったり、座ったり、中腰になったりと複雑な動きをする。手すりを設置する際は、どのような動作に不安や不便を感じているかを明確にしておこう。
◆必要に応じて縦手すりや横手すりを
トイレ内の移動に不安がある場合には横手すりを、立ち座りが辛い場合には縦手すりを設置する。握らなくても身体を支えられる棚手すりも有効。姿勢の保持にはアームレストや前方ボードも便利だ。
◆利用者の使いやすい位置に設置
標準的な手すりの位置は下図の通りだが、使いやすい位置は利用者の身長や身体状況によって異なる。使用時に無理な姿勢にならないか、しっかり握れるか、狭いトイレで手すりが邪魔にならないかなどを事前に確認しておきたい。
【手すり設置例】
【手すり商品例】
【提案時の注意点】
みんなの生活設計 神奈川県鎌倉市 小城 将昭さん
ケアマネさんがいる場合は立ち会いを依頼
ご高齢の方やお身体に障害を持つ方が手すりを必要とする場合、ご担当のケアマネさんがいらっしゃれば立ち合いをお願いして、使用される方に合った手すり取り付け位置や手すりの種類を検討することが重要です。介護保険制度を利用して工事をするのかどうかも確認します。
マンションのGLボード壁でもあきらめずに
マンションで手すりを取り付ける際、下地に困るのがGL工法(コンクリート躯体に団子状にしたボンドでボードを貼る工法)の壁です。だからといってボードアンカーで固定させるのは絶対にNG。また、勝手にコンクリートにアンカーを打ち込むこともできません。そういう場合、マンションの管理センターに掛け合い、アンカーボルトを打つ必要性を伝えると、大抵許可されます。近隣にも挨拶にまわって事情を説明することも大切。GL工法のマンションは近年少なくなりましたが、注意が必要です。
0コメント