モノや時間を俯瞰し住まいを整える「ライフオーガナイズ」の手法を活用した収納提案を切り口に、リフォーム会社への業務支援サービスに取り組むアンジェ・リュクス森下純子代表の連載コラムの第三回。今回はリビング収納法をご紹介します。
リビング収納編
片づけやすい仕組み作りが「リビ充」な暮らしへの近道
散らかりやすい場所第一位はリビング
住んでから3年、散らかっているからお友達も呼べてなくて…と片づけのご依頼が最も多いのがリビング。散らかりがちな場所の第1位はリビング、第2位は寝室、第3位はキッチンという結果もあることから、人が集まりやすいリビングには自ずとモノも集まってしまい、結果散らかりやすい場所になってしまうのです。だからこそ、リフォームする時にただインテリアを美しく並べるだけではなく、収納方法をしっかりと考えてプランニングしましょう。
リビング収納を考える時は、まず住む人がリビングで「何をするのか?」、そして「どのような片づけ動線ならば楽なのか?」と片づけの仕方を分析することから始めます。そして収納プランの際には「どこの場所に」、「どんな道具を使って」収納するのか、具体的にモノの地図を作ってしまいましょう。モノの場所を決めることで、取る・しまうの片づけ動作が楽になり、ストレスなく暮らすことができるようになります。またリフォーム後の維持のしやすさもグーンとUPするはず。住んでからの満足度を上げるポイントにもなります。このように片づけやすい仕組みをつくれば、家族みんなが使いやすい「リビ充」な暮らし作りへの近道となります。
おすすめ収納術① ファイルボックス
ライフオーガナイズ〜インテリアまでトータルでご依頼があり、収納の使いやすさを重視して提案したリビング・ダイニングのリフォーム事例です。リフォーム時にモノの整理を一緒に行ったことで、片づけがずいぶんとスムーズでした。 最近はファイルボックスの中に書類だけでなく、アイロンや薬類など生活用品を入れることも多く、今回は扉をつけずTV台を造作し、ファイルボックスを使い、モノを整理することをオススメしました。リビングで散らかりがちなのは、ダイレクトメールや書類ですが、お子さんがいるご家庭では勉強道具やおもちゃ等、モノも多様化していますし、リビングの一角にワークスペースやスタディコーナーを作りたい!という方も増えてきています。
ファイルボックスを使用した リビング収納実例
おすすめ収納術② ニッチ壁を使った充電ステーション
TVゲームや携帯等の充電機器の収納は、掘り込み式の飾り棚(ニッチ壁)を利用した充電ステーションがおすすめ。工事も簡単です。壁にマグネット素材を使うことで、家族で確認したい予定表などを貼ることができたり、下にはカバン等を置いたり、買い物袋も下げられるので便利です。
森下さんおすすめ商材 ティグラン
予算をかけずにカッコよくしたいなら、値段が手頃なティグランがおすすめ。パーツも充実しています。
~執筆者プロフィール~
アンジェ・リュクス 森下純子さん
片付け・収納・インテリアのプロ集団「株式会社アンジェ・リュクス」代表。インテリアコーディネーター®として、住宅リフォームに携わり約20年。もっとお客様の心に寄り添った提案を! と8年前に「ライフオーガナイザー®」資格取得。現在は、オーガナイズとリフォームを癒合させたインテリア相談に携わる。ライフオーガナイザー育成のほか、顧客と語り合える「右左脳棚®」を開発し、リフォーム業界の営業支援に力を入れている。住宅監修・研修・講演・コラム執筆など。2015年片づけ大賞法人部門受賞。
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