その図面、NGです!~ワンランク上の図面を目指そう~

一級建築士事務所スマイリズム堀野和人さんのコラム。今回は完成度の高い図面をあえて辛口チェックして、さらにワンランク上にするアドバイスをいただきました。



ワンランク上の図面を目指そう

今回チェックする間取りのコンセプトは「吹抜けリビングとウッドデッキで楽しい団らんを育む家」。LDKを中心に、和室、中庭(ウッドデッキ)が連続する空間は開放的で、かつ外部からの視線にも配慮されています。また来客時はDKを区画することも可能と、とても魅力的な間取りです。今回は元々完成度が高い図面ですが、そこをあえて辛口チェック。ワンランク上を目指しましょう。



プランコンセプト
吹抜けリビングとウッドデッキで楽しい団らんを育む家



NG① 生活に必要なものは必ず図面に入れよう

生活に必要なもの(冷蔵庫、食器棚)は必ず図面に記載すること。この図面の場合は冷蔵庫をシンクの後ろに配置することになるが、それによりキッチンの通路幅が部分的に狭くなる恐れも。



NG② 1 階のトイレはお客様の動線を意識して

1階のトイレは家族が使う分には問題ないが、お客様が使うにはリビングから遠く、キッチンの横を通り抜ける必要がある等問題がある。



NG③ 階段下収納は横からの方が使いやすく効率的

高さが低く容量が少ない階段下収納は、横から使うことで効率よく収納でき取り出しやすい。パントリーとして使う場合は、奥行きが浅い方が在庫管理がしやすい場合もある。



NG④ ソファの配置が悪くリビングを広く使えない

ソファをこのように配置すると、吹き抜けの下が通路になってしまい、このプランの売りの吹抜けリビングを広く使えない。また、ソファとテレビの距離も少し遠すぎる感が。テレビの最適視聴距離は画面高さの3倍とされている。



NG2⑤ 2WAY 動線の和室に注意

リビングからアクセスできて、サービス動線にも繋がる2WAY動線の和室は魅力的であるが、スリッパを利用する家庭においてはリビングでスリッパを脱いで和室に上がると、和室からトイレに行く際にスリッパを取りに戻る必要があるなど課題もある。



NG⑥ 玄関はお客様を迎える場所個性ある空間を演出しよう

玄関はお客様が初めて目にする場所。住む人の個性に合わせて空間演出するとよい。この場合、玄関正面の窓は演出効果と明るさを期待できるので大きくしてもよい。ただし、窓越しに見せる景色には注意が必要。



NG⑦ あらかじめ2 台以上の自転車置き場の計画を

外溝の計画には駐車場、門柱(アプローチ)、シンボルツリーなどの植栽の他、必ず2台以上の自転車置き場をあらかじめ計画しておくこと。自転車を置く場所によっては人や車の出入りに支障をきたす恐れがある。



NG⑧ プライバシーに配慮した間取りの計画や家具の配置を

主寝室と子ども部屋は隣り合った配置は避けた方がよい。特にベッドヘッドを子ども部屋側に配置するのは避けるべき。ゾーンを変えて配置することが望ましいが、難しい場合は収納を挟む、遮音壁で仕切る等プライバシーに配慮を。



NG⑨ 部屋の奥行寸法不足でダブルベッドしか置けない

この部屋の形状では奥行寸法が不足するため、シングルベッドを2台並べて配置すると、クローゼットが使えない、通路が確保できない等の問題が発生する。部屋の短辺はベッドサイズ+600㎜以上で計画するとよい。



NG⑩ 吹抜けを収納に置き換える選択肢を用意しておこう

吹抜けがある間取りの魅力度は高いが、デメリットも伝える必要がある。この間取りは随所に収納はあるが大型収納がない。吹抜けを納戸に置き換えたらどうか等バリエーションを検討しておく。


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