モノや時間を俯瞰し住まいを整える「ライフオーガナイズ」の手法を活用した収納提案を切り口に、リフォーム会社への業務支援サービスに取り組むアンジェ・リュクス森下純子代表の連載コラム。今回は玄関収納についてご紹介します。
玄関収納編 玄関収納を充実させて暮らしをもっとスムーズに
玄関は様々なモノが集まる
玄関は靴以外にも色々なモノが集まる場所です。鍵や傘は勿論、防寒グッズ、ゴルフバックやベビーカー、キャンプ用品などの大型のもの、防災グッズ、習い事の道具やスポーツ用品など本当に様々です。また最近は花粉症の方が非常に多く、花粉のついたコートや帽子などを部屋に持ち込まず、玄関での収納を希望する方も多くなりました。
これだけ多種多様なモノが集まる玄関が常に整理整頓された状態にあり、必要なものが探しやすく、取り出しやすいように収納できたらどうでしょうか?とても便利ですよね。今回は暮らしやすい玄関収納作りのテクニックをお伝えします。ぜひ、プランニングに活かして下さいね。
シューズクロークを使いやすくするには
まずシューズクロークですが、出入り口をどう作るかで使いやすさが変わってきます。出入り口は図のように玄関側からもホール側からも出入りできるよう2箇所あるのがベストです。こうすると、玄関から入ってきた人が持ち込むモノを収納できますし、家の中にあるモノもホール側から収納することができます。スペース的に難しい場合は、靴収納のスペースと、大物道具を入れるスペースを分けて作りましょう。最近はネット通販を利用する方や、ネットオークションなどでリユースを暮らしに取り入れる方も増えているので、梱包道具や空き箱・段ボールを収納できるスペースもあると便利です。
靴や収納ボックスのサイズを覚えよう
また、シューズクローク内に収納棚を作る時の目安として、男性の靴サイズは1足25〜30㎝幅、女性なら20〜30㎝幅が必要なので、60㎝幅の棚の場合は、男性の靴は2足、女性の靴は3足並べることができます。収納プランをする際は、靴サイズや市販の収納ボックスサイズを覚えておくと計画がスムーズです。
【森下さんおすすめ 玄関収納 3大ポイント】
①匂いを軽減させる消臭スペース
玄関は臭いが気になりますよね。エコカラットなどもよいですが、最近はコンセントに差し込臭いんで使う超小型消臭器が出ていますので近くにコンセントがあるとより便利に。ペット消臭には強力な超小型脱臭器『オーフレッシュプラス』』はおすすめです。シューズドライヤーも玄関にあると便利です。
②あると便利小物収納スペース
収納ボックスにマスクやカイロなどを入れておく小物収納スペースを作ると、靴を履いてからでも部屋まで戻らず、すぐに取り出せるのでとても便利です。我が家も玄関に小物収納スペースを作ったことで、出かけ間際に家族から頼まれる「あれとって~」がなくなり、負担が減りました。
③モノの管理はらラベリングで
モノの管理にはラベリングが便利です。利き脳片づけ®術において、文字情報の手がかりでモノを探すことが得意な左脳タイプにオススメなのは、文字のラベル。またビジュアルや見た目でモノを探すことが得意な右脳タイプにオススメなのは、絵のラベル。利き脳に合わせたラベルをつけると探しやすくなるでしょう。
「利き脳片づけ®術」は、坂野登京都大学名誉教授の「しぐさ利き脳理論」をベースに、(社)日本ライフオーガナイザー協会が片づけに応用しまとめた、行動やくせを知るためのライフオーガナイズ手法のひとつ。両手の指を組んだ時、両腕を組んだ時に左右どちらが上にくるかで、右右脳タイプ、左左脳タイプ、右左脳タイプ、左右脳タイプと分類される。 詳しくは、リフォームセールスマガジン1月号の56、57ページを参照。
~執筆者プロフィール~
アンジェ・リュクス 森下純子さん
片付け・収納・インテリアのプロ集団「株式会社アンジェ・リュクス」代表。インテリアコーディネーター®として、住宅リフォームに携わり約20年。もっとお客様の心に寄り添った提案を! と8年前に「ライフオーガナイザー®」資格取得。現在は、オーガナイズとリフォームを癒合させたインテリア相談に携わる。ライフオーガナイザー育成のほか、顧客と語り合える「右左脳棚®」を開発し、リフォーム業界の営業支援に力を入れている。住宅監修・研修・講演・コラム執筆など。2015年片づけ大賞法人部門受賞。
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