輝きプランナークローズアップ~パナソニックエイジフリー 佐々木聡子さん~Vol.1

今回紹介するのは、パナソニックエイジフリー(大阪府門真市)で、これまで2000件以上の介護リフォームを手がけてきた佐々木聡子さん。印象に残っているリフォーム事例や中学生の頃から抱いていた福祉への想い、同社に転職するまでの経緯を聞いた。

パナソニックエイジフリー(大阪府門真市)住環境プランナー 佐々木聡子さん

女心に寄り添ったリフォーム

 「介護リフォームは家が綺麗になるだけでなく、できないことができるようになることがやりがいです。生活自体を変えることができます」と語る佐々木さん。ある女性の「ひとりの女性として、ひとりで生活したい」という願いをリフォームによって叶えた。

依頼主は50代女性のMさん。若くして病気を発症し、加齢に伴い、筋力が衰え歩行ができなくなった。車椅子の生活になりトイレに一人で行けなくなったことをきっかけに、なんとか一人でトイレに行けるようにしてほしいという依頼だった。ご主人が他界してからは一軒家からマンションに引っ越し、息子さんは就職し離れて暮らしていた。一人でトイレに行くことができるプランを考えたが、マンションの水回りの段差を解消することは困難で、部屋にポータブルトイレを置くしかないという結論に。しかし、それではヘルパーの力を借りる必要があり、Mさんはひどく落ち込んでしまったという。

Mさんは、近くの空いた一軒家を改修することを決断。息子さんがMさんのために転職し、帰ってくることになったことも決断の後押しとなった。柱を残してスケルトンにし、フルリフォーム。1階はすべてMさんが車椅子で移動できるようになった。2階には息子さんが暮らしている。トイレに一人で行けるよう段差をなくしたのはもちろんのこと、車椅子のまま料理がしやすいようにキッチンもフルオーダーでつくった。Mさんは料理が好きだったが、通常のキッチンでは体をひねった体勢で料理しなくてはならず不便していたからだ。

「トイレに一人で行けなくなった、となったとき介助をつければいいと介護業界では考えがち。しかし、Mさんは50代とまだお若く、誰かにトイレを介助してもらうことには恥ずかしさがあります。一日の中で何度も行くところだけど、一番見せたくないところ。一人で行けることはその人の尊厳でもあります」と佐々木さんは語る。



◆トイレも料理もひとりで

契機は車椅子の男性との出会い

佐々木さんが福祉に興味を持った契機は、中学生の頃までさかのぼる。中学3年生のとき、自分の興味があることを調べてまとめるという授業があった。そんな折に佐々木さんの目に止まったのは、車椅子マップを作っている男性に関する新聞記事だった。この男性は、柔道の練習時の事故で脊髄を損傷。下半身不随になった。車椅子の生活になったことで、町の中がいかに出歩くのに不便であるかを痛感した男性は、車椅子でも入れるお店を記した車椅子マップを作成。佐々木さんはこの男性に取材をした。

話をする中で「普段何気なくやっていたことができなくなる悔しさを感じました」と佐々木さんは語る。「見えないバリアを感じるんだとおっしゃっていました。施設から出られない、町では白い目で見られ、迷惑がられている気がする、と。その視点で町を見ると、自転車では超えられるちょっとした段差も車椅子だと壁になって進めないことに気がつきました。これではダメなのではないか、と中学生ながらに感じましたね」

この男性との出会いをきっかけに福祉の仕事に就きたいと考えていたが、大学は別の進路へ進む。

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