同じリフォーム営業でも、新人・中堅・ベテランと営業歴によって「クリアしたい課題」は違うもの。自分の強みを生かしながら、確実に課題を乗り越えることで営業力をアップさせたい。
今回は、入社したばかりの新人営業の諏訪さんに、ステップアップのための取り組みを聞いた。
《入社1年目の新人営業》
リノプレ(新潟県新潟市)営業 諏訪雄大さん(29)
2023年7月に入社。前職では不動産の賃貸営業を約6年半、その前には電気工事関係の仕事を約1年経験。賃貸営業をする中でオーナーへのリノベーション提案を行う機会が増え、リフォームのプロフェッショナルへステップアップしようと転職を決意。積極的かつ自発的に取り組む姿勢が、高く評価されている。
【入社後すぐ 課題は?どう解決した?】先輩に同行し、現場で知識不足を徹底カバー
入社してまず実感したのが、リノベーションに関する圧倒的な知識不足でした。一口にリノベーションと言ってもお客様のニーズは様々です。ニーズに応えるだけでなく、より良い提案をするためには、多岐に渡る知識が必要だと痛感しました。
お客様との打ち合わせから施工現場まで、先輩が行くところには可能な限り同行しました。まさに「見て覚える」形で学ばせてもらいました。
また、あとで確認できるようにメモをとり、写真を撮って、疑問に思ったことは先輩や職人さんに質問するようになりました。
次の打ち合わせの前には、学んだ知識を自分の中に落とし込み、プラスアルファの提案ができるように心がけています。
▲勉強のために、使っているノート。図を描き込み、色ペンや蛍光ペンを使って、見直した時にわかりやすいよう工夫している。「タブレットより手書きの方が頭に入ります。声に出すとよく覚えられるので、メモを見ながら先輩に『ここは、この名称でいいですか』と質問もしたり、書きながら自分で復唱したりしています」
【現在 課題は?克服するためにしていることは?】色々な提案ができる「引き出し」を増やしたい
現在も、仕事に関連する知識不足が課題です。住宅設備や建材をはじめ、建築に関わる商品が続々と発売されます。そうした情報をキャッチし、知識を蓄積していくことで、自分の引き出しを増やしていかないと、お客様に喜んでいただく提案ができないと感じています。
インターネットで「リノベーション」と検索して出てくる情報やインスタグラム、リフォーム関連雑誌などをチェックしています。また、メーカーの勉強会や研修会への参加、色々な展示会やショールーム巡りなど、常にアンテナを張って情報を仕入れるようにしています。
【未来 これから身につけたいことは?取り組んでいることは?】設計を勉強するとともに、様々な資格を取得したい
①設計の知識を身につける
今、先輩と一緒に営業にまわっていますが、やはり設計のことがわかっていると、説得力が格段にアップすると感じています。今後、自分一人で営業に出るにあたって、設計の知識を身に付けていき、いずれはCADで図面を引けるくらいになりたいと思っています。
②様々な資格取得に挑戦したい
現在、電気工事士の資格を持っていますが、今後営業を極めていく中で、設計と同様に関連する資格取得は絶対に必要だと考えています。現在考えているのは、インテリアコーディネーターや建築士ですが、色々な資格取得に挑戦したいと思っています。
諏訪さんの強みは「素直で柔軟な思考」
固定観念にとらわれない自由な発想
まだリフォームについて知識が不足していることもあって、自分には固定観念というか、思考のクセのようなものがありません。そのため、お客様のニーズを素直に受け止め、それに応えるための方法を自由に考えることができます。先輩には突拍子もないアイデアだと言われることもありますが、こうした自由で柔軟な思考と発想を大切にして、お客様に喜んでいただける提案ができるようになりたいと思います。
リフォマガ2024年1月号掲載
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