トイレリフォームでは、独立したコンパクトな空間だからこそ個性を出したりデザインで遊ぶことが出来る。今回取材した施工事例からアクセントクロスや腰壁、照明のアイデア手法を紹介する。
《1 アクセントクロス》
正面や側面壁の一面だけアクセントクロスにする他にも、様々な張り方で個性を出せる
天井からL字に張って奥行きをプラス
アクセントクロスを天井からL字に張ると、空間に奥行き感を持たせる効果があります。
柄を選ぶ時の注意点は、手で触れることができるくらい近い場所には石目柄、木目柄などのクロスにしないこと。本物に比べると見劣りするからです。どうしても使いたいなら、凹凸があるなど質感があるものを使うと良いですよ。(SHINUPS 山内真介さん)
開けたら現れるアクセント
収納の中やニッチのアクセントクロスがおすすめ。収納の扉を開けた時にアクセントが現れて、ちょっとした仕掛けとして面白いと思います。さらに便フタの裏にも同じ柄のラッピングをすると、統一感を持たせながら遊び心がある空間になります。(石和設備工業 小澤大悟さん)
《2 腰壁》
腰壁を付けることによって清掃性が良くなったり、クロスと張り分けておしゃれに見せる
腰壁には意匠性の高いキッチンパネル
清掃性アップのために腰壁にキッチンパネルを使うことが多いです。できるだけマットで意匠性の高いものを選ぶと、キッチンパネル感が気にならないです。(アンビアンス 堂脇めぐみさん)
腰壁×柄クロス
柄クロスは1面だけに使われることが比較的多いですが、フランスなど海外の事例を見ていると、腰壁と併せて上下に張り分けられている事例が多いです。また、壁に柄クロスを使う際の天井色は、柄に入っている色を使うと壁面が映えるので、意識して提案しています。(河原工房 松野由季さん)
《3 照明》
コンパクトな空間だからこそ、照明ひとつで雰囲気が変わる
光の広がり方を意識
位置を決めるときは、照明を点けた時の光の広がり方がきれいに見える位置に付けると洗練された空間になります。また、ペンダント照明を付ける場合は、人の頭にぶつからないように奥側に付けるなど注意が必要です。(河原工房 松野由季さん)
間接照明は間口幅に注意
間接照明を使う場合は、取り付ける場所の幅と照明器具の長さが合わないと格好悪いです。事前に長さを確認し、両端まできちんと納まるように壁を調整することもあります。タイルを採用する方はデザイン面でこだわりがある方が多いので、間接照明と合わせて提案します。(アンビアンス 堂脇めぐみさん)
リフォマガ2023年7月号掲載
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