リフォーム会社のリーダーたちは、管理業務以外に自身も営業に携わる、プレイングマネージャーが多い。1週間のスケジュールをもとに、どうやって有効的に時間を使い、成果をあげているのかに迫る。
▲北王(北海道札幌市)リノベーション事業部マネージャー 佐々木貴信さん
前職はハウスメーカーの営業。北王に入社しリノベーション事業部で13年目。プランニングと設計、チーム管理に携わる。チームは営業プランナー6名、工事2名、営業事務1名。年間売上は約5.5億円で、大型リノベーションがメイン。妻と、社会人1年目と大学1年の息子の4人暮らし。
《佐々木さんのワークタイプ》
「違和感に敏感な効率化」タイプ
小さな違和感を放っておくと、どこかで不具合が生じたり、無駄な動きに対するアクションが取れなかったりと非効率に。特に部下の予定はこまめにチェックし、効率良く動けていない場合にはすかさずアドバイスする。
効率良く働くポイント①
スケジュールから無駄を拾う
部下の予定を1日に何度かチェックし、高頻度で同じ目的地へ行っていないか、間が空きすぎていないか、といった無駄を見つける。予定の組み方を改善するだけで、時間にゆとりが生まれる。
効率良く働くポイント②
まわりの人を無駄に動かさない
例えば、自分が使ったときに封筒の残りが少ないなら補充する、といった基本的なこと。次に使う人のことを考えられるかは、顧客や職人への思いやりが持てるかに通ずる。他者の時間も自分の時間も、無駄にしない動きを徹底する。
佐々木さんのマネジメント術
「チーム営業で全体が育つ」
3年前から徐々に始めている試みが、ベテランと新人のバディ制だ。大型案件は2人で担当する。人が育ったら独り立ちするのではなく、また次の新人へとスキルを継承ができる。能力をチーム全体に還元する考え方だ。
マネージャー目線でのメリット
チームの統制がとりやすくなった
間にリーダーがいるため1人では行き渡らないところまでフォローできる。任せきりにせず全員と関わるが、時間的にも余裕ができた
不具合を一緒に見つけ出し
無駄な動きをさせないフォロー
スケジュール管理共有ツールは「デスクネッツネオ」。部下のスケジュールに無駄な動きがないか一日に数回チェックし、時間を効率的に使う予定を組むように促す。
部下の進行中の現場にも時折一緒に向かい「ここうまく収まっていないね」「まだ時間があるから直そうか」と不具合はその場で指摘する。
「なあなあになっても誰のためにもなりませんから、伝えるべきことは伝えます」
佐々木さんが毎朝8時と時間を決めたルーティーンが、部下の見積書確認。この時間にやると決めて、チェックが必要な書類はこの時間までに提出するよう周知した。
一日に何度も渡されると、その度に取り掛かっていた作業の手が止まり、集中できないためだ。また、部下たちも期限がある方が、いつまでも時間をかけないようになった。
「期限がないと、こだわりすぎて遅くなってしまうこともあり、これでは本末転倒ですよね。まずは形にする。そこから修正を加えてブラッシュアップした方が効率的だと思います」
▲デスクネッツネオスケジュール。スマホからも見れる
佐々木さんの1週間のスケジュール
リフォマガ2024年6月号掲載
0コメント