勝手に比較!住宅の設備・建材まとめてみました!~トイレの暖房編

冬でも暖かく安全なトイレに

冷え込むトイレにはヒートショックの危険が潜む。寒さを我慢せず、狭いトイレに適した暖房を設置することをおすすめしたい。



居室との寒暖差を小さくする暖房
寒さが和らぎ、健康につながる安全に

冬場の冷え込みが気になるトイレ。部屋との寒暖差があるとトイレに行くたびに血圧が上下し、心臓や血管に負担がかかってしまい、ヒートショックの原因に。ヒートショックは入浴時だけでなく、寒いトイレでも起こりやすいので注意したい。

まず、改善したいのが冷たい便座。便座は直接肌に触れるため、冷たいとヒヤッとして血圧が上昇する。便座カバーや暖房便座を使用し、便座を暖めておきたい。

同時に、トイレの寒さを和らげるために暖房の設置も大切。狭いトイレでも邪魔にならない、小型の暖房機器がある。安全性、経済性などを考慮して最適なものを選ぶとよい。

電気式の暖房なら、コンセントに挿すだけで使えるなど手軽に導入できる。燃焼せずに部屋を暖めるため、空気を汚さない点も狭いトイレの暖房に向いている。

床置きタイプの場合は、邪魔にならないサイズや形から選ぶ。倒れるリスクもあるので、転倒時には電源をオフするなどの安全機能も必要だ。壁掛けタイプの器具もあり、床面積の狭いトイレにはぴったりな設置方法とも言える。

設置タイプだけでなく暖房方式の種類による違いもある。それぞれの特徴を知っておこう。



トイレの暖房の選び方

邪魔にならないサイズ

  • 小型のヒーターを選ぶ
  • 縦型、薄型などスペースに合わせて選ぶ

速暖性に優れた性能

  • スイッチを入れたらすぐ暖まる
  • 人感センサーでスイッチオン

安全面に配慮する

  • 転倒時に自動で電源オフ
  • 切り忘れ防止
  • 温度の上昇しすぎを防ぐ
  • チャイルドロック

風量・温度を調節できる

  • 真冬だけでなく春や秋にも使える
  • 送風機能が暑さ対策になる



【知っておこう!】すぐに暖まり、コストが安い器具が理想的

暖房器具にはいろいろな種類がある。「温風式」はエアコンのように温風を吐き出す暖房方式で、一気に温風で暖める。「輻射熱式」は、床暖房やこたつのように、赤外線の熱で床や壁など、ものを温めて、その熱で空間も暖まる仕組み。それぞれの特徴を理解して暖房器具を選びたい。


暖房器具の種類



【豆知識】窓からの冷気を遮断しよう

トイレに窓がある場合、窓からの冷気を遮断することを忘れずに行いたい。

断熱性の高い複層ガラスや、窓を二重にする内窓などを取り入れると、冷え込みをぐっと抑えられる。窓ガラスに断熱フィルムを貼る方法も寒さを和らげる。

窓の断熱性をあげれば、暖房の効きがよくなり、無駄なく効率的に暖めることができる。



トイレに置ける小型暖房機器のいろいろ


その他の暖房

便器に室内暖房が備わっている

時間設定できる「タイマー室暖」や5℃以下で作動する「冷え込み防止」機能がある。

▲ネオレスト AS2のみ(TOTO)


ホットカーペットで足元を暖める

抗菌・防カビ・消臭加工がされている、トイレ用のホットカーペット。清潔に使える。

▲ホットトイレマット(椙山紡織)



リフォマガ2023年11月号掲載

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『リフォマガ』は、株式会社リフォーム産業新聞社が発行する現場担当者向けの情報誌です。 リフォーム営業マンに役立つ営業テク、現場調査の方法、商品情報を発信します。 雑誌『リフォマガ』は毎月15日に発行。年間購読料8,800円。(税込・送料込)

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